離婚が増えているかのように思われがちですが、先月だったと思いますが、厚生省から発表された「平成17年人口動態統計月報年計(概数)の概況」を見ると、実際には平成14年をピークに三年連続で離婚件数が減少してきています。

離婚件数

ググッてみると、昨年の6月に「ブログ時評」のジャーナリスト団藤保晴さんが、前年の統計をもとに取り上げられていました。
離婚減少の意味を論じられる方はいませんか
離婚の減少はサッカーW杯から始まった
離婚「減少」現象を科学っぽくしてみましょう
離婚は、当然ながら同居期間によって違ってきます。結婚して5年未満、ついで5〜10年に離婚というのが多いのですが、それ以降は子供の教育費など生計を支えるのが大変になってきて、離婚どころではなくなってくるからでしょうが減ってきます。さらに詳しく見ると、とくに結婚して1〜2年、ついで結婚して2〜3年で離婚が多いというのも頷けます。

同居期間別
なぜ離婚が減ってきたのでしょうか。若い世代は人口も少なく、また婚姻率も減っているので、離婚件数が減少してきても当然ですが、もっとも減少してきているのが、この3年連続で同居25〜30年の夫婦なのです。同居30〜35年の夫婦の離婚も17年ではそれについで減少率が高く、熟年離婚が話題になっていますが、現実的には逆の傾向にみえます。
同居年数別の統計なので、団塊世代との関係はぼんやりしか見えてきませんが、実感としては団塊の世代で問題になってきているのは、離婚よりはむしろ死別のほうじゃないでしょうか。50代半ばを過ぎると死亡率がぐっと上がってきます。身の回りでも奥様を亡くされたり、ご主人を亡くされた人がでてきました。
離婚件数の動向については、非常に興味深い説があります、離婚は景気と関係しているというのです。本川裕 さんという方のホームページ「社会実情データ図録」によると、1970年代までは景気と離婚は関係なかったけれど、「1980年代前半の景気の落ち込みに対しては反応し、景気低迷とともに離婚件数は増加し、また84年からの景気回復に合わせ離婚件数は減少」し、1980年代以降の推移では、離婚は景気の先行指標的な動きを示しているのです。見ていて確かに統計的にはそうなりますね。不景気になると「カネの切れ目が縁の切れ目」ということでしょうか。確かに負債が家族に及ばないように偽装離婚するということもあるのかもしれません。
年金の夫婦分割制度をにらんで離婚をまっているのだという説がありますが、厚生年金で月20万そこそこの年金をわけあう生活というのもどうなんでしょうか。それを虎視眈々と待っているというのは気持ち悪いですね。

それにしても、昨今はどこに旅行に行っても仲睦まじいシルバー夫婦の姿を見かけます。夫婦でゴルフとか、夫婦でトレッキング、夫婦でテニスという人たちも多いですね。ご近所の馴染みのおすし屋さんでもご夫婦の姿が目立ちます。
綾小路きみまろの漫談は、熟年夫婦をネタにして笑いをとりますが、聞いているのはネタにされているご当人たちで、なんとなくそんなこともあるかもしれないけれど、本質的には違うから笑いになるじゃないかという気もします。
離婚の現象は、きっと景気とか、さらに夫婦ということへの意識の変化、ライフスタイルの変化が複合的に重なり合っているのかもしれません。みなさまは、なぜ離婚が減ってきたと思われますか。ご意見をいただければと思います。

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