「マツダレンタカーで、トライクに乗れる」そうです。団塊の世代に限らず、シルバー層には本当にハーレー好き人が多いですね。
さて時計を刻むように団塊の世代が大量に退職する2007年問題が近づいてきています。知り合いの同世代の人たちのなかでもドラスティックな人事異動や、早期退職のお知らせがすこしづつ増えてきています。
団塊の世代は、人口が多いため、なにかと社会的なインパクトが多く、注目されるのですが、問題は、現役世代として残る世代に、この世代のことがわかっている人たちがほんとうに少ないことではないかという気がします。
社会の変化の狭間で生きてきた世代と、すでに社会のカタチができあがったなかで生きてきた現役世代では、なかなかわかりずらいのかもしれません。団塊の世代をターゲットとした政策やマーケティングを考えるのならもうすこし研究したほうがいいのじゃないかと感じることが多いですね。
そこそこインテリジェンスのある人でも、団塊の世代を企業戦士として描いたり、プロジェクトXにでてくる人たちと錯覚しているひとがいます。あれは、団塊世代のもう一回り上の世代のお話。
子はカスガイといいいますが、子育てが終わり、子供も独立したことで、夫婦でいるいる意味を失い熟年離婚をする人たちもでてくるでしょうが、仲良く生活をエンジョイしている人も多く、価値観も多様であり、ステロタイプな姿を描くと見えなくなってしまうというのもこの世代でしょうね。
頭の中で描いてああだ、こうだという人たちも多い。その典型が、団塊の世代の退職金が50兆円あり、それを有効活用しおうという発想です。考えても見てください。これは団塊の世代の就労者がおよそ500万人で、平均1000万円の退職金があると想定した推計だと思いますが、実際には退職金に関しては相当格差があると思いますが、もしその平均的な人たちがいたとして、将来年金がどうなるのか、いつ減らされるのかわからないという不安を抱えた人たちに、退職金を吐き出せ、リスクマネーに使えというのは非現実的であり、大企業で働いて平均的な退職金を大きく上回る人たちならいざしらず、ライブドア株を買って泣いた人たちのことを考えると、それはちょっと無理がありますね。ほとんとは低利でも堅実なところに流れていくのでしょうね、きっと。
しかも、豪華客船とかという世界ではなく、トレッキングを楽しんだり、自然に親しみ、文化施設を訪問として学ぶとか、居酒屋で夫婦そろってご近所とのひとたちと楽しく集うというような、あまりお金をかけずに時間を楽しみ始めている人たちが、団塊の世代に限らずいわゆるアクティブシニア層で目立ちはじめていることに気がつきます。
問題は、仕事や経済に血眼になっている人たちにはこういった姿は見えてきません。これで退職後にインターネットを楽しんだり、またそこから食にしても、旅にしても、ネットで検索してそこに訪れて時間を過ごすなんてことが広がると、ますます多くの人たちが想定しているのとは違うところに消費は向かっていきますね。
それでも、きっと人口が多い分、この世代を対象としたマーケティングはありえると思いますが、時間消費を中心に考えると、時間の楽しみ方というのはどうしても多様化していくので、あんがい大企業のマス・マーケティングでないところで成功事例がでてくるように感じます。
日本は生活を楽しむという点ではまだまだ成熟していません。きっと豊かに時間をエンジョイできる文化やサービスや製品が広がってくると、団塊の世代だけでなく多くの世代にとっても選択肢が増え、いいことに違いありません。顧客としての団塊の世代に喜んでもらえそうなサービスや商品開発に期待したいところです。
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