ワンツーワン・マーケティングだとか、パーナライゼーションのひとつだととかといえば聞こえがいいでしょうが、プライバシーを侵害するかどうかのきわどい境界線にあることはいうまでもありません。
WEBでどのような行動をとったかで、関心事を分析して適切な情報を提供するという点では、アマゾンのようにリコメンデーション機能やパーソナルページがあるわけですが、この7月から、YahooがPCの検索履歴を読み取って、その人の関心のありそうな広告を表示するという「行動ターゲティング広告」をスタートさせるそうです。
個人のPCにずかずか入ってきて、勝手に履歴データをとるってどうなんでしょうか。覗き見そのものですね。検索履歴はプライバシーそのものであり、検索の「フォームの履歴を削除する」という人もいらっしゃしゃいます。
『Web進化論』じゃないですが、インターネットの「あちら」側にあるデータと「こちら」側のデータを利用するかでは大きな違いがあり、「こちら」側の履歴やデータを地要するというのは、パーミション、つまり利用者の許可をかなりしっかりとらないと問題です。スパイウェエアそのものです。検索履歴を消しておけばいいということですが、過去の検索結果を再度表示することも多いので、それはそれでは不便です。またそれがなにを意味するかもわからないユーザーのひともきっと多いと思います。
それでなくとも検索サイトについては、検索結果のデータを、米国の司法当局が、各検索サイトに、無作為に抽出した検索語のテキストおよび、検索エンジンのインデックスから抜粋したウェブサイトのリストの提出を求めたことで物議をかもしました。「あなたの検索履歴が司法当局に送られる日」という記事タイトルが、その怖さを語っているように思います。それよりさらに踏み込んで個人のPCから盗み取ったデータが自在に「あちら」側で利用されるようになるわけです。その情報が流出しないとう保証はなく、なんだか物騒な話にも発展しかねない発想です。

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