任天堂はまだ発売時期も価格も発表していませんが、メリル・リンチのアナリストによる予測では、北米ででは200ドルで発売されるだろうというForbesの記事を見つけました。日本では、2万円から2万5千円程度になるということでしょうか。これはSEGAの幹部からの情報だそうで、もしそうなら、Xbox360よりも安いということになります。一挙に普及させ、サードパーティのソフト開発に弾みをつけてもらおうということでしょうか。
さてもう一方のSONYのPS3については、20Gモデルで499ドル、日本では6万円強という価格が発表され、SONYは何を考えているんだろうかと、あっけにとられた人が多かったと思います。まあ、PS2の不具合問題に「それがPS2の仕様だ」「これが、私が考えたデザインだ。使い勝手についていろいろ言う人もいるかもしれない。それは対応するゲームソフトを作る会社や購入者が、この仕様に合わせてもらうしかない。」と言ってのけた人がトップだから、「それがPS3の価格だ」ということなんでしょう。
Responseで、ここで改めてSCEスタッフに質問を投げかけてみたい。「あなたはPS3を発売日に買いますか?」 という記事がありましたが、すくなくとも久多良木SCE社長はお買いになるかもしれません。
ゲーム人口を増やすというマーケティングの王道を歩み、「次世代のゲーム」ではなく「全く新しいゲーム」で、「百聞一遊にしかず」ということでしょうか、E3の発表会で、"Seeing is believing"をもじった”Playing=believing"を標榜するこのWiiで注目しているのは、このWiiの開発をめぐって、半導体各社が相次いで任天堂「Wii」への搭載製品を発表しており、各デバイスメーカーとのコラボレーション体制で開発を進めていることがわかります。
コラボレーション戦略をかなり重視した任天堂という姿が見えてくるということです。CPUはIBM、グラフィック用のLSIはNECエレクトロニクス、Wiiリモコンに、STマイクロエレクトロニクの3軸加速度センサー、開発ツールはフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンという風に、Wii というプラットフォームに、それぞれの分野のトップクラスの技術を持ったメーカーが集まってきているという印象を受けます。
これで思い出すのが、日本の携帯メーカーが中国市場などで敗北していったひとつの原因が、技術の自前主義にあったという見方があることです。対照的なのがサムソンで、自らは商品の企画とデザイン、小型化技術、そしてマーケティングに徹して、インテルと組むなど、それぞれの世界のトップの半導体メーカーとのコラボレーションを展開し、開発速度、価格で圧倒的な差をつけたと聞いています。
技術の進化を追い求め、実際にはCPUのCELLにしても、グラフィックの半導体も共同開発だとしても何ゆえかコラボレーションという香りがなく、サードパーティへの開発キットの供給も遅れたSONY、ゲーム人口の増加を求め、この指とまれで、ソフトだけでなく、ハードについても、多数のメーカーとのコラボレーションで開発を進める任天堂。その違いは文化でしょうか。さあ、この勝負どうなるか、いやすでに決着はついてしまったかもしれません。
![]() 美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |
こんにちは♪
この度はTBありがとうござます。
決算報告での席で
25000円以下になるとのお話が発表になりました。
PS3の価格発表の後だけに、
かなり低価格に感じてしまいます。
今年の年末商戦はどうなるのでしょうか。
ゲームをプレイするのも好きですが、
こうしたビジネスの流れを読むもの
とても興味深いです。