知り合いの方が経営する代理店と取引のあるお店に、次々と、その方から紹介を受けたといって、お店のホームページを作成を売り込んでいる会社があるというお話を伺いました。もちろん、その方は紹介も推奨もしていないので問題なのですが、さらに問題は料金です。もちろんホームページの制作には相場があってないようなところがありますが、その会社の製作したものを見ると常識的にはかなり割高でした。
ネットに乗り遅れてはいけないのじゃないかという潜在的な不安があり、またネットに関しての知識もない人たちの隙をつくビジネスです。以前からそういった営業をかけている会社があり、相談されたことが幾度かあり、まあ世の中、たくましい人たちがいるのだなという感想と、ちょっとあこぎじゃないかという気持ちが交じり合います。
被害を拡大しないために、その急遽、その代理店と取引のあるお店の経営者の方々に集まっていただくので、ネットに関する「常識」を講義して欲しいという依頼を受けました。もちろん快くお引き受けしたのですが、インターネットに関しては、どんどん情報格差が広がってきているように感じます。
被害とはいえないかもしれませんが、ビジネスの場でも、さまざまな意思決定をされる方々のなかで、ネットの手触り感みたいなものがなく、ペーパーででの話だけで判断されることも多く、方向性違いの結論を出して、途方もない無駄な経費支出になってしまっていたり、逆にチャンスを逸するということも多いのではないでしょうか。
ネットも、どう活用するかという知恵の時代に入ってきているように思います。梅田さんの「ウェッブ進化論」が「発売から4週間で六刷。累計15万部突破」という快挙だそうです。そのなかでチープ革命ということを書いていらっしゃいます。これは、もちろん従来から半導体、電子機器で問題になっていることですが、ウェブについてもそうであり、むしろ活用する知恵のほうに価値がついてくる時代になってきているということだと思います。マーケティングを考えるうえでも、ネットの手触り感を磨くことは必須の時代となってきたことは間違いありません。

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