コア・コンピタンスというのは、根っこに潜んでいる誰にも負けないユニークな能力のことです。市場での競争で優位に立っている企業にはそういった強さの秘密がからならずあります。さてビジネスの世界で働く人にとってのコア・コンピタンスというのはどうなるのでしょうか。
企業の場合は、市場の覇権をめぐってシェアを争うというのが現実ですが、個人の場合はそうとは限りません。もちろん限られた人しかその座に座れないという競争もあるかもしれません。入学試験とか、就職試験というような場合はそうでしょう。限られたポストをめぐって競争しあうというのもそうですね。
しかし、いったんビジネスの世界にはいると、ライバルはほとんどの場合は、切磋琢磨してともに成長しあったり、チームとして仕事の成果を一緒につくり出し合う関係であることがほとんどです。だからあまり、自分自身の根っこにある強み、自分自身の持ち味としてのコア・コンピタンスを考えたり、意識する機会は少ないかもしれません。
産業の構造が変わりはじめ、事業や企業の浮き沈みが激しくなってくるにつれ、転職と言うことが普通になってきましたが、それとともにポータブル・スキルというjことがいわれるようになってきました。ポータブル・スキルとは、職場や会社を移ってもすぐに発揮できる能力のことです。野球の選手はチームを移籍しても成果をだせます。移籍しても発揮できる能力があるのです。
ポータブル・スキルを考えるというのもいいかもしれませんが、どうもポータブル・スキルというと、なにか資格をも持つとか、仕事の技術を持とうということを考えてしまうということになりそうです。それも悪いことではないでしょうが、資格や技術があるから仕事ができるとは限りません。それだけではないという気がします。
案外、目に見えない能力とか、目に見えない持ち味みたいなもののほうが重要じゃないかと感じることが多いのです。笑い話のようですが、大企業で立派なキャリアを持つ人が、違う会社に移った途端にまったく能力を発揮できない、むしろ足手まといになってしまうということもあるということをよく聞きます。それは、かつていた会社の仕事の仕方とか、多くの人びとや、しくみ、あるいはその会社のブランドで支えられてしか発揮できない能力しかなく、こそから出るとなんの役にもたたなかったということでしょう。
普段は見えない、あるいは意識していない個人のコア・コンピタンスがなにかを考えるということは、その人のビジネスにおける個人の成長戦略の要かもしれません。一朝一夕で磨かれる能力でないからなおさらです。それは、今の所属しているチームやプロジェクトで欠かせない存在となるためには、どんな能力や個性を磨くべきで、なにをすべきなのか、たとえ、チームやプロジェクト、また会社を移籍しても、発揮できる自分自身の能力とはなんだろうかと考えて見ると、案外自分自身のなかに潜んでいる強みが見えてくるのではにかという人気がします。


最新の人気blogランキング