日経に映画館のスクリーン数が、1970年以来36年ぶりに3000スクリーンを超える見通しだという記事がありました。高度成長期が終わり、それまでは娯楽といえば映画だったのが、テレビやレンタルビデオなどに押され、さらに娯楽の多様化もあり、一時はどんどん映画館が廃れていきました。今でも古い町並みの中に日活のポルノ映画をやっている小さな映画館を見かけることがたまにありますが、今や映画といえばシネマコンプレックスという時代になってきました。
このシネコンは映画界の黒船だったわけですが、シネコンについては、保守的な映画界や興行界からかなり抵抗もあり、いろいろ騒がしかったのですが、国民一人当たりのスクリーン数が日本は欧米と比べ圧倒的に少なく、まだまだ映画に対する潜在需要があるというシネコン側の主張を今でも記憶しています。
手元にデータがありませんが、おそらくまだ少ないのではないでしょうか。大学のなかにもシネコンがあるというアメリカの状況とはまだ隔たりがあるように感じます。それと料金もまだ高いですね。
シネマコンプレックスが普及し始め、設備が良くなったというだけでなく、観る映画をその場で選択できるようになったことも魅力です。さらにインターネットで予約できるところもでてきました。映画館としても、観客数に応じ、また地域、立地の特性によって、どの映画をどれぐらい上映するかということも調整もでき、効率化も進んだのではないでしょうか。供給側の都合ではなく、「選択の時代」に適応したということでしょう。

ところで映画はあまり熱心に観るというタイプではないのですが、昨年の暮れから、「Always-三丁目の夕日」、「男たちの大和」、「博士の愛した数式」と3本連続で日本映画を観ました。どうもハリウッド映画が精彩を欠き、日本の映画のほうが面白くなってきたように思えてなりません。実際、興行収入でも、昨年は「もののけ姫」が大ヒットした1997年以来、8年ぶりに洋画とのシェアで邦画が4割を超えました(参照:社団法人映画制作者連盟過去データ一覧表)。
ハリウッド映画は、確実にヒットさせようとするあまり、次第に一本当たりの制作費がどんどん高騰し、それがかえって映画そのものの面白さを損じるという悪循環にはまってきたといわれていますが、それってゲームソフトの市場と共通するものを感じますね。
ラストサムライは、日本での興行収入で制作費を回収するというなかなか巧みなビジネスモデルだったようですが、sayuriはどうだったのでしょう。柳の下に2匹目もいたのでしょうか。

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