ライブドアの株価は今日もストップ安で、時価総額も2685億円となってしまいました。まだ底が見えない状態です。気になって、ではライブドアのサイトの利用はどうかと、アクセスの状況を例のALEXAでランキングの比較で見てみました。なんとどんどんアクセスが上がっており、青線がライブドアで赤線が楽天ですが、楽天を抜いて推移しはじめています。
ライブドアは、ポータルとしてはブログを強味として成長してきたわけです。ライブドアショックがあっても、みんなライブドアのブログは利用します。それにライブドアからどんなメッセージがでるのかも気になるでしょう。
楽天とアクセスを競い合うほど強いビジネスを持っているのですが、問題は、ポータル事業やブログでは売り上げも利益も、あまりに小さいということです。収益のほとんどは、広告収入だと思いますが、売上高は、10期で見ると59億円で、売り上げトータル738億円の1割にも満たないのです。
だから、時価総額そのものを目標とした経営では、将来成長への期待感をつねにつくり出さないといけないので、ポータルと相性のいいインターネット通販やネット証券などのファイナンスで売り上げや利益を増やしていこうということになりますが、Livedoorデパートが、内容がお粗末だということもあり、売り上げが小さく、どんどんファンナンス事業のウェイトが大きくなってきました。
ライブドアは、今やITというよりは収益がほとんどライブドア証券などの金融部門から上がっているということをご存じの方は多いと思います。直近の第10期では、売上の58.4%がファイナンス関連の売上で、どんどんITというより金融の会社になってきていました。この点は、isologue の磯崎さんの「ライブドアの財務分析(第9期)」をご覧いになればグラフ付きで分かりやすく解説されています。
なんとかライバルの楽天を抜きたいということもあって、通販事業のセシールや、中古自動車のJAC買収へと動いたのでしょうが、モノを扱うビジネスで経営を立て直すというのは決して簡単でなく、難問を抱えてしまったものだと感じていました。
しかし、ライブドアのブログを中心としたポータルサイトはほんとうに強いですね。ポータルを利用して儲かる事業が展開できるという会社なら、ほんとうに魅力あるライブドアの資産です。楽天なんかは喉から手が出るほど欲しいかもしれません。
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http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060118/227437/
地味ながら堅実なイメージのある弥生がライブドアの子会社になったときはちょっと意外だったのですが、
『「ホリエモン効果は抜群」、業務ソフトベンダー弥生の野望』
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0507/09/news006.html
2005年7月
ここでついに「大人」の登場ということでしょうか。弥生の社長さんにもライブドアというブランドと共倒れするわけにはいかないという事情もあるんでしょうが、ちょっと男気を感じました。一体グループを今後どうするのか、今まで派手だった分傷のつき方が大きいブランド・イメージをどう立て直すのかまだわかりませんが。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060118/227437/