人には多かれ少なかれ癖があります。しかも自分では気が付かないことがほとんどです。昨日の証人喚問でいえば、総研の内河という人は、窮地に立って困ってくると神経質そうに眼鏡に手をやっていました。その癖がでたのは、馬淵議員の質問の時だけだったと思いますが、予期せぬ質問に慌てている様がよく伝わってきました。
人間だけでなく、機械にも、ソフトにも癖みたいなものを感じますが、市場の動きにも理屈で説明することが難しい癖があって、それを上手に読めるか読めないかもマーケティング現場では大切になってきます。
ベテランの人たちは、まるで漁師さんやお百姓さんように、経験を重ねて暗黙知として、そういった癖を掴んでいきます。
しかし、そんな癖を読む力も、市場の風向きが大きく変わると、予期できない動きとなって、そんな知識や知恵が判断を間違わせる思いこみになってしまうことが多いのです。
しかも、思いこみから抜け出すというのはなかなか難しいことです。そういった時に、オススメするのは外部の人たちの視点から学ぶことです。違う立場の人たちの、素直なものの見方とか、考えかたを聞いてみることです。
偏見のない視点は途方もなく、現実的でなさそうな意見もでてきますが、注意深く聞いていると、そのなかにきっと宝石のようなキーワードとか、アイデアの原石が隠れているものです。それを見逃すかどうかは、どれだけ深く問題にコミットしているかどうかなんでしょうね。

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