日本広告主協会Web広告研究会の「消費者メディア調査〜インターネット利用シェアに変化 個人の情報発信力が高まる」(pdf資料)が面白い。ご覧になることをオススメします。概要はこちらで紹介されていますが、この一年でブログ訪問者は約2倍の2014万人、SNSは6倍の190万人に拡大したそうです。
ブログやSNSが登場してきたことで、「個人が情報を発信するメディア」の勢いが止まりません。まあ、それがインターネットの本来の特徴といってしまえばそれまででしょうが、「誰もが情報を発信する時代」、「個人と企業の情報発信力が対等になる時代」が、理屈だけでなく統計的にもにも現実となりつつあるということでしょうか。
Webの利用時間のシェアでも、「個人が情報を発信するメディア」が昨年の10.85%から1年で13.33%に上昇してきています。検索したり、地図を調べたり、オークションをしたり、ショッピングというのは入ってませんから、たかが13.33%という見方はできませんね。相当なシェアと見るべきでしょう。ちなみに。この報告でも、「個人が情報を発信するメディア」がもうすでに企業サイトの訪問頻度や利用時間を上回っていると推定されています。多分そうでしょう。

個人のメディアがパワーを持ち始めたということでは、Googleの検索にもあらわれてきています。ブログが検索で上位を占めるのはウザイという人もいるでしょうが、個人のブログがどんどん上位に入るようになってきています。それは単にGoogleの特徴だと行ってしまえばそうかもしれませんが、身近な例として、「マーケティング」というどちらかというと企業サイトがヒットしそうなワードですら、実際に検索すると、日本語では700万ページがヒットするなかで、個人ブログに過ぎない「R30::マーケティング社会時評」さんやこの「大西宏のマーケティグ・エッセンス」がほぼいつも20位以内に入ってくるのです。

さて、破竹の勢いのSNSですが、利用者のほぼ半数が30才未満で占められています。利用してみても、そのあたりは強く感じます。だから私の年齢になると今のところは、ブログより居心地がまだ悪いですね。しかしSNSの特徴や利用のしやすさを考えると、やがて利用世代もどんどん広がっていくに違いありません。

そういえばブログも最初に伸び始めたころに「大西宏のマーケティング・エッセンス」をはじめ、MIXIも今年になってはじめました。マーケティングの世界に長くいると、面白そうな変化には飛び込んでいくという軽さが本能のように身に付いてしまいました(笑)。

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