今日、ひさしぶりに「のまネコ」について書こうかと思って確認した9月23日のエイベックスの説明が「■いわゆる「のまネコ」問題についての当グループの考え方」に変わっており、エイベックスが現在CDに特典としてつけているマイアヒ・フラッシュを今後はもうつけないこと、商標出願を取り下げるという発表になっていました。エイベックスの敗北宣言です。
これで殺到する抗議やネットでのエイベックス批判の渦は沈静化するでしょうが、問題をこじらせ、企業としての信頼を失い、イメージダウンしてしまった代償はあまりに大きいと思います。よほどのことをしないかぎり、エイベックスへの不信感は消えず、この先もなにかと、この問題がトラウマのように長くひきずることなってしまいそうです。しかもまだグッズの販売をやっているところを見ると、どこかで見た「落としどころ」に沿った結論かも知れないけれど中途半端で経営判断とすれば甘すぎるという批判がきっとでてくるものと思います。
この間の動きを振り返ってみましょう。「のまタコ」問題がありました。2ちゃんねる管理人ひろゆきさんが、2chのVIP板で生まれ、伝統的な馬の鞍につける水袋の紋章にインスパイヤされてキャラクター化され、VIPPERが今回の風刺にあたって新たなオリジナリティーを加えてキャラクター化した「のまタコ」グッズを展開すると宣言し、エイベックスに質問状を送ったという出来事です。浜崎あゆみのAのロゴ風のものです。
その直後の26日に、松浦社長が子会社エイベックスネットワークの会長に就任するという変化がありました。想像するに、子会社のメンバーが言うことを聞かず、問題をこじらせたので、この問題の処理をはかろるために人事異動せざるをえなかったという事情があったのかもしれません。
さらに、エイベックスの説明によると、2ちゃんねるにエイベックス社員に対する殺人予告が載ったという事件にまでエスカレートしてきたようです。
しかし、ちょっと今回のエイベックスの対応は、2002年にタカラが「ギコ猫」商標出願を迅速に取り下げたのと対照的に、ずるずると引き伸ばしすぎたのです。もちろん本気でないにしても殺人予告とはよくないですが、そういった状況をつくってしまった原因はエイベックス側の対応にもあったのではないかという気がします。
2ちゃんねるの共有文化(コモンズ)が守られたという結果ですが、エイベックスにすれば2ちゃんねるのコミュニティの人たちからだけでなく、この問題を知った多くの人たちからも、エイベックスは、えげつない会社、倫理観のない会社、音楽会社はまだやはり興行師であって市民産業でないというイメージをつくってしまった負の代償は大きく、きっと割に合わないものになってしまったということでしょう。やはりクレームへの対応はスピードが勝負です。格言のように、QUICK IS SAFEなのです。
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