各紙の世論調査がでてきました。
読売:「解散は当然」52%、首相続投は賛否二分
朝日:首相の衆院解散、「賛成」48% 本社世論調査
毎日:小泉内閣の支持率は46%で、9ポイント上昇
数字の違いはありますが、解散に賛成する人が多く、また低迷しはじめていた小泉政権の支持率が予測通りアップし、反対派は評価されていません。三紙のタイトルを合わせればほぼ状況が掴めると思います。なんてシンプルかつ分かりやすい結果なのでしょう。
小泉さんの単純明快な手法は、筋が通っているだけに強いですね。今までの自民党の調整型ではありません。こういった小泉さんの手法や思い切りの良さは、血に流れる極道のDNAを考えれば納得できますが、流れが読めなかった亀井さんは、やはり政治家としては駄目じゃないですか。
亀井派は消滅の危機です。渦中にいると、こんなに分かりやすいことも分からなくなるのでしょうか。特定郵便局長会の人びとに囲まれ、気持ちよく語っているうちに現実がわからなくなったのかもしれません。
郵政民営化反対とかいうけれど、電子メールがどんどん増えて、郵便が減ってくれば、違う稼ぎ口を見つけないと話にならないし、郵貯も簡保も、これまでのように財投の利息で辻褄合わせるというわけにいかなくなります。郵便局の伝統的ネットワークを残せと言っても誰も共感しません。

あとは民主党ですが、どうも岡田さんも戦闘に強いタイプには見えません。よくよく民主党の主張を見れば、理屈が通っていると感じることも多いのですが、分かる人にはわかっても、郵政民営化に関しても、労組があるから反対したとしか世間は見ていませんよ。民主党は何を考えているのか分かりにくいというか、存在感がないのです。野党だからハンディがあるのはしかたありませんが、そのハンディを考えた主張をしないとね。
今は政治がショー化している時代なので、小泉さんのような単純なキャラが受けます。難しい話は敬遠されます。昔、広告のコピーは中学生に理解できる程度でないと駄目と教わりましたが、政治も同じでしょう。
それにエキサイティングでなきゃあ駄目でしょうね。そんな気の利いたシナリオづくりと演技が岡田さんにできるのかしら。案外誰もがわかって際だつ争点をつくるののは難しいように感じます。まあどっちもどっちショーだと思っているので、どちらも頑張って下さい。激しい競争がお互いを鍛え、政治を面白くしますから。
今のところ、これで小泉さんの属する福田派のお家安泰。森さんも馬鹿なこと言ったのでもう終わり。これにて一件落着というようになるのでしょうか。自民党が勝てば、それでも反対するという度胸のある自民党の議員は少ないだろうし、党議拘束をかけていけば、参院も通るでしょう。掃除がすめば、改革はさらにやりやすくなります。今のところ、そんな流れが見えてきます。なんか、当たり前すぎてもうひとつですが、今は、経済にとって政局が安定してくれることがもっとも重要なのかもしれません。

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