僕たち団塊の世代は人数が多いから、いろいろ社会に与える影響は大きい。もうすぐ団塊の世代が『停年退職』を迎えるので、そのことによって、社会、また経済にどのような影響がでてくるのかは、多くの人たちの関心のあるところだと思います。
昨日、木村剛さんのブログ『週刊!木村剛』で『4トラ』という怪しげな言葉を見つけました。団塊の世代が今後の消費動向に、どのような影響を与えるかというテーマで、今回が第二弾目でした。
木村さんは、「今後の消費を支える中核層として捉えるべきは、これまで消費の傾向を主導するとみられてきた若年女性ではなく、アクティブシニアなのかもしれない」と、健康で活発な「アクティブシニア」層の消費動向に注目しておいたほうがいいとおっしゃっています。その通りだと思います。
しかし、この世代は、一筋縄ではいきませんよということをご忠告申し上げておきます。僕も団塊の世代ですが、現在の消費を引き上げているアクティブシニアの方々とは違うねじれがでてくる可能性が高いと思っています。
そして、「トラベル」、「ドライブ」、「ドラマ」、「トライ」の最初の二文字をとったという『4トラ』というのは、僕たち団塊の世代の先輩である現在のアクティブシニアの消費傾向そのもので、将来を語るキャッチフレーズとしては、もう賞味期限切れですね。
あまり世代で考えるのは好きなほうではないですが、木村さんのふたつの原稿へのトラックバックには非常に面白い視点がいくつもあり、じっくり読ませていただきました。
ただ、なかには、誤解している人が何人かいらっしゃるので書いておきます。
団塊の世代は、社会人としては高度成長期を経験していないのです。就職した頃に、円が変動相場制に移り、輸出産業が大打撃を受けました。いわゆるニクソン・ショックです。さらにオイル・ショックがあり、インフレと不況のダブルパンチ(スタグフレーション)を受けます。就職も厳しかったですね。
先輩達から、「昔はボーナスの袋が立ったもんだよ」といった高度成長期の武勇伝をよく聞かされましたが、団塊の世代は。そんな経験がありません。
厳しい時代に社会人としてのスタートを切った点では、団塊ジュニア、また今の若い人たちとよく似ています。多分途中でバブル期があったので話がややこしくなっているのかもしれません。
また、団塊の世代をがむしゃらに働く「モーレツ(猛烈)」世代と錯覚している人がいますが、むしろ逆の社会トレンドをつくりだしてきた世代です。「モーレツ」への抵抗世代だったと思います。ただ人数が多い分、激しい競争にさらされ続けてきたためにエネルギッシュな人が多く、この世代が暑苦しいと感じる原因となっているようです。
団塊の世代は、いろいろな誤解を受けているようですが、団塊ジュニアは、ちょうど親子関係にあるので、そのあたりの事情をよく知っているかもしれませんね。

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