東京に阪神大震災級の直下型地震が起こると、112兆円の経済被害がでるという予測が中央防災会議「首都直下地震対策専門調査会」から発表されました。（産経記事）日本の国家予算を上回る被害額です。
そんなに大きなリスクを抱えた東京ですが、東京への一極集中化がとまりません。
そんなに大きなリスクを抱えた東京ですが、東京への一極集中化がとまりません。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、全国の人口に占める比率が、関東は、2000年で32.6%ですが、2010年には33.3%、2020年には34％、2030年には34.7%と増加していくと予測されています。
地方を活性化したいということで整備された道路や新幹線また空港は、地方から東京への出口を大きく広げ、またさらに通信の発展も手伝って、東京からの地方へ企業進出が容易となり、地方経済に打撃を与えるという皮肉な結果を招いています。
また都市部での建築基準を緩めたことから、東京はバブル時代以上の開発が進んでしまいました。
さらにインターネットは、場所を選ばないから地方分散化が進むという期待がありましたが、逆にインターネットは人を東京へと集めはじめています。これも皮肉な結果です。
情報化が進めば進むほど、「うまみのある情報」は、人と人が直接会わないと手に入りませんからね。
欧米は、ひとつの都市への集中化を避ける政策を進めてきました。国境があり、いつ何時、戦争の脅威があるかわかないので、機能を分散化させています。日本は冷戦構造の時代に、アメリカの傘のなかで平和で過ごしてきたために、そういったリスク分散という発想が起こってこなかったのでしょうね。
東京への一極集中化と地方の疲弊、少子高齢化などは、それこそ政治のリーダーシップと、官庁を横断したプロジェクトでないと解決しない問題です。もちろん私たちの意識も重要だと思います。
今は、成り行きかせの状態です。そろそろ、日本のグランドデザインを描いて、問題解決に着手していかないと将来は暗くなるばかりです。
憲法問題も、９条ばかりに目を向けがちですが、本当は、そういった日本のあるべき姿から議論しないと、また付け焼刃の議論で終わってしまいかねません。
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地方を活性化したいということで整備された道路や新幹線また空港は、地方から東京への出口を大きく広げ、またさらに通信の発展も手伝って、東京からの地方へ企業進出が容易となり、地方経済に打撃を与えるという皮肉な結果を招いています。
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さらにインターネットは、場所を選ばないから地方分散化が進むという期待がありましたが、逆にインターネットは人を東京へと集めはじめています。これも皮肉な結果です。
情報化が進めば進むほど、「うまみのある情報」は、人と人が直接会わないと手に入りませんからね。
欧米は、ひとつの都市への集中化を避ける政策を進めてきました。国境があり、いつ何時、戦争の脅威があるかわかないので、機能を分散化させています。日本は冷戦構造の時代に、アメリカの傘のなかで平和で過ごしてきたために、そういったリスク分散という発想が起こってこなかったのでしょうね。
東京への一極集中化と地方の疲弊、少子高齢化などは、それこそ政治のリーダーシップと、官庁を横断したプロジェクトでないと解決しない問題です。もちろん私たちの意識も重要だと思います。
今は、成り行きかせの状態です。そろそろ、日本のグランドデザインを描いて、問題解決に着手していかないと将来は暗くなるばかりです。
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これに是非加えていただきたいのが、教育システムの改革。
ブレア首相、ブッシュ大統領などが教育の重要性を強く語っている中、
OECD各国の中で最下位レベルにある教育費を、三位一体改革の名の下に
更に減らすということは、どう考えてもおかしいのではないでしょうか？
文部科学省に任せるのではなく、国家の根幹を成す問題としてすぐに取り組まなければ、取り返しのつかない事態になるのは目に見えています。