日本の経済は60年周期で変化していると言われていわれています。日本が近代化を急速度に達成した明治以降の富国強兵時代。これは第二次大戦で終焉します。このスパンが60年。ついで戦後を見事に復興し、経済大国に向かって躍進してきましたが、バブルの崩壊とともに経済は複雑骨折してしまい、回復に時間がかかりました。そして戦後から60年を経て迎える2005年。また新しい時代に向けて、社会も経済も始動しはじめるのではないかと思います。きっといい意味での「成熟」が大きなテーマになってくるのではないでしょうか。
そんな大きな流れを意識しながら、マーケティングを考えてみるのも面白そうです。
マーケティング・チャンスを広げる引き金

それを発見していくのが2005年かもしれませんが、いくつかの見えてきている鍵もあると思います。団塊世代市場の取り込み、新カテゴリーの創造、営業再編の3つはマーケティング・チャンスを広げる大きなテーマではないでしょうか。

団塊世代
団塊の世代の子供たちは、どんどん社会人に巣立っていきます。新しいライフステージに入ってくるわけで、教育費負担もなくなり、可処分所得が一気に増えてきます。孫もできはじめてきており、ベビーマーケットにも影響がでてきます。おそらく消費市場を変えるもっとも大きな潜在力になってくると思います。この世代に対して、どんな提案ができるかです。

新カテゴリーの創造
これは説明が難しいですね。コンセプトを大きく変える。ビジネスモデルを大きく変えるということでしょうが、既存のカテゴリーの範囲を超える差別化ができるかどうかです。

営業再編
待ったなしでしょうか。マーケットはよりきめ細かい対応、より質の高い提案やソリューションを求めてきています。これは個人のスキルアップだけで解決できるレベルを超えてきています。どのようにチーム化していくのか、本部発ではなく、現場発の知恵が集積されるしくみがどのように築いていけるかだと思います。

いずれも、日産ではないですが、SHIFTがキーワード。どう常識を捨てて、新しいステージに向けたギアチェンジをするのかがマーケティングのテーマとなってきますね。
いよいよ新しいマーケティング時代がやってきそうです。政治はますます混迷してくるでしょうが、ビジネスはますます面白くなってくると思います。

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