勝利
甲子園ボウルの関西最多出場校は関学ファイターズで45回、続いて日大フェニックスが30回という両校が、18年ぶりに25度目に長居競技場での対決となりました。

【#84徳井の見事なパスインターセプト】
スーパーインタ^セプト

【日大フェニックスのスーパーランニングバック#21金(こん)選手】
金

前半はディフェンスの好プレイが目立つ展開で、10対10の同点で終わり、ロースコアの展開となりそうでしたが、後半は互いに点の取り合いとなり、シーソーゲームの末、日大38対関学34で迎えた第4クオーター、関学の最後の攻撃は、日大ゴールライン前の攻防で関学が挑んだガチンコ勝負のダイブもことごとく日大の強力なディフェンスに阻まれ終了3秒前に。<BR>残された最後の1プレイで関学がついにタッチダウンを奪い逆転し、ゴールキックも決め41対38で関学が学生チャンピオンの座を獲得しました。

日大フェニックスといえば、故篠竹監督率いるショットガン攻撃のチームで、1978年から1982年にかけて甲子園ボウル5連覇を達成し、向かう敵なしという勢いでした。そこの登場したのが水野監督率いる京大です。ショットガン攻撃を見事に封じ込められ破れます。パスを投げるターゲットがすべでカバーされ、しかたなく逃げるクオーターバックが激しいタックルを受けていたシーンは未だに脳裏に焼き付いています。それほど予想外の展開でした。

その後、1988年から1990年に日大は3連覇を遂げますが、それを最後にチームは低迷していきます。そして今年は見事に復活して法政大学を破り、17年ぶりの出場となりました。<BR>アメフトを見ていると、亡くなった篠竹監督は強力な日大フェニックスを築きますが、やがて研究され尽くすと、「日大ショットガン」は武器とならず、むしろそれにこだわるあまりに次第に勝てなくなっていきます。

京大もそうかもしれません。水野監督が奇跡のように強い国立大チームを作りましたが、いまや関学、立命とは大きく差をあけられてしまい優勝戦線からは遠ざかっています。いかに発想を変えるのが難しいかを物語っているのかもしれません。

さて、今年の関東は、早稲田と法政、競り勝った法政と日大のいずれのゲームも接戦であり、関西も関学と立命がどちらが勝ってもいい接戦、甲子園ボウルも大接戦で、こうやって面白いゲームをやっているとアメフト人気ももっと高まってくるに違いありません。日本ではマイナーなスポーツの割に観客動員数が多い不思議なスポーツですが、チアーとか応援が華やかで楽しいことが人気の高さの一因となっているのかもしれません。

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