『ゲド戦記』を見てきた人から、「絶対見に行かないほうがいい、あれは最悪で映画になっていない」と愚痴をこぼされてしまいました。しかし興行成績は抜群のようで、2日間で約68万人を動員、興行収入が約9億円を記録だそうです。
Yahooムービーの作品ユーザーレビューでは、5点満点中2.3点と最悪。アニメでは『時をかける少女』が4.6点で好対照といえそうです。投稿されたコメントも酷評が目立ちます。
それはいいのですが、問題はこの 『ゲド戦記』ユーザー満足度調査〜手嶌葵に高評価! という記事です。
「ストーリーはとてもおもしろかったし、絵もキレイだった。テーマソングも耳に心地よい歌声でとてもよかった」(大阪府/20代社会人/女性)、「私たちの生活の中でも考えさせられる事だったので、見応えがありました」(大阪府/30代/女性)など、「総合」の満足度は63.5P(ポイント)だった。
>さらりとコメントをつけて書いてあり、100点満点中の63.5点がいかにも好評価で満足度が高かったような書き方になっています。実際、こういった方法によるミスリードは気をつかないといけません。
満足度という場合、アンケートの質問のしかたによっては、スコアは変わってくるので、他の評価と比較をしないと、評価がよいのかわるいのかは判断できないというのが常識です。
この満足度調査を行った【オリコン・モニターリサーチ】で他の映画の満足度結果をの総合評価ポイントを見ると、
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』・・・79.3
『DEATH NOTE デスノート 前編』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75.2
『ダ・ヴィンチ・コード』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69.5
『ゲド戦記』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63.5
こうみると、やはり他の作品よりは評価が低く、この記事を書いた人が、わかっていて意図的に書いたのか、わかっていないのかは知りませんが、アンケート結果で人を欺く典型的なパターンといえそうです。

映画界も、満足度を重視しないと、まさに一時的に消費するだけのコンテンツだけが氾濫するだけの不毛なビジネスとなりかねませんね。

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