携帯電話の5月の契約純増数で、ソフトバンクがトップになりました。デジタルホン、Jフォン、ボーダフォン時代も含め、単月ながら、初めての快挙だそうです。おめでとうございます。基本使用料月額980円の「ホワイトプラン」がヒットしており「月100万件前後のペースで加入者を伸ばしている効果が大きく、同プランの申込件数は今月7日に500万件を突破した」とのことです。さぞかしソフトバンクのみなさまの士気も高まるでしょう
>>ソフトバンク、初の首位 新料金制度が効果


まあ、それはそれでよしとして、ドコモはどうしたのでしょうか。

Docomo2.0なんて、凄いコンセプトを打ち出して、きっとパケット通信無料というぐらい画期的なサービスが始まると期待しているのですが、「904iはDoCoMo 2.0、ドコモの反撃だ」なんて記事がりましたがきっときっと誤報か冗談でしょう。
>>ドコモ夏野氏が宣言「904iはDoCoMo 2.0、ドコモの反撃だ」

「2.0」と表現したことについて、幹部社員が

一般ユーザーは2.0が意味するところがわからないのではないか

と不安視していたそうですが、「2.0」と表現することが「携帯革命」だと受け取られ、とんでもない期待をユーザーが抱かないかという心配で社内が騒然としたことを間違って伝えられたのだと信じたいですね。
いくらなんでも経営幹部の人たちにはそれぐらいの理解はあるはずです。

オーバーエクステンションの壮大な仕掛けに

スタートダッシュができず、ソフトバンクに花を持たせたことになってしまいましたが経営学では「オーバーエクステンション」という考え方があります。
実際にできることよりも、ちょっと背伸びして宣言して、現実とのギャップを埋める努力をバネにして成長していこということです。たとえば禁煙だって、「禁煙宣言」をして周囲の監視下に自らを置き、無理することで実現できます。日産ゴーンさんの改革の打ち出し方なんかもそれに近いものを感じました。
だからNTTドコモのみなさまにおかれましては、とんでもない宣言をしてしまったと悔やむのではなく、また他社がどうしたこうしたというチマチマしたことを考えず、せっかく宣言したのですから、社内一丸となって「2.0」宣言にふさわしいイノベーションをすみずみに起こしていっていただきたいものです。
それでこそ携帯の分野はより面白くなり、またユーザーが喜んでくれるのではないでしょうか。


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