人は「あれもしたい、これもしたい」と思うものです。また会議で、力が入ってくると「ああすべきだ、こうすべきだ」と議論も熱くなってきます。しかし、悲しいかな、全てのことが実現できるとは限らないのが世の中です。それに、あまりに多くのことに手をつけると、どれもが中途半端になって、何も残らないという結末になりかねません。本当にしたいこと、本当にするべき事を発見するということは案外難しいことですし、何かに問題を絞るといっても、悔いが残りそうで迷いが生じてきます。
皆さんはそういった状況になったときに、どのように対処されているのでしょうか。私自身は、いくつかのフィルターで、問題を整理するところから始めるようにしています。パズルを解くような気持ちで、問題を整理していくと案外プレッシャーやストレスから逃れることができるように感じています。
考えて仕方があること・仕方がないこと
これは、発想法の研究者であり啓蒙家の中山正和さんの著書(PHP研究所)のタイトルです。もっともわかりやすい最初のフィルターで、「考えても仕方ないこと」を除くことです。これはきっと生活のなかではやってらっしゃいますね。誰も宝くじが当たることを前提に人生の選択を考えません。しかし、なにか悩みが生じたときに、もう一度「考えて仕方あることか、ないこと」を自分自身に問いかけてみるといいかもしれません。
よく感じるのですが、仕事の場では、この「考えて仕方ないこと」、つまり実現できることを過度に狭めて考えてしまうことが多いですね。局面が厳しくなると自ら限界を狭めてしまいがちです。まったく身の丈に合わないものは別として、条件付きなら、実現可能ということは残しておくことをお奨めします。タブーだといつのまにかみんなが信じていたことを破ったときに革新が生まれてくることが多いのですから。

MUST SHOULD WANT
これも、気に入っているフィルターです。MUST「しないといけないこと」は捨てられません。問題はSOULD「するべきこと」とWANT「したいこと」の整理です。仕分けはできると思うのですが 選択が必要になってきます。SHOULD「するべきこと」だけが残ると生活に楽しみがありません。実際、商品やサービスでも、優等生だけど面白くなくなり、お客さまから振り向いてもらえません。逆に「したいこと」だけをするというのは地に足がついていないということになりかねません。

重要度・効果性と緊急度
後は、それぞれが、どれぐらい重要度なのか。どれぐらい自分自身、また仕事に意味があることなのか、また実際に実現したときにどれぐらい効果があるのかを吟味していきます。◎、○、△、×などをつけていくとわかりやすいですね。緊急度、それが差し迫っていることなのか、どうかは判断がつきやすいと思います。
そうやって整理してみると、人は案外、重要でないにもかかわらず、差し迫った問題ばかりやってしまいがちだと言われています。仕事に慣れれば慣れるほど、そうなってしまうようです。
差し迫った問題でないかもしれないけれど、WANT「したいこと」で、大切なこと、しかも、たとえばお客さまにきっと喜んで頂けるといった効果のありそうなことの実現に向けてチャレンジする気持ちが人からエネルギーを引き出してくれるように思います。会社も同じ事ではないでしょうか。

今日はちょっと抽象的なことを書いてしまいました。らしくないかな?
もっと具体的な例を挙げrると良かったのですがご容赦すださい。

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