ダイエーが再生機構に支援要請し、また西武の堤オーナーが有価証券訂正問題で全役職を辞任するというビッグニュースが流れたさなか、しかも7月の出来事なのでちょっとタイミングが悪いかもしれませんが、捕鯨問題について書かせて下さい。
イタリアで開催された国際捕鯨委員会で、南極海での禁漁区撤廃沿岸捕鯨も、またノーとい結論が出ました。捕鯨は日本の文化そのものですが、捕鯨再開の見通しもないままに、毎年、国際捕鯨委員会が開かれています。この国際捕鯨委員会は、もともとは、水産資源を守ろうということで生まれたのですが、当初の目的からは大きく逸脱し、まったく性格の異なる委員会に変わってしまいます。
今や、ほとんどのメンバーが非捕鯨国です。しかもかなり怪しげになってしまったこの委員会に、日本から毎年、恒例の行事のように、外務省、水産庁、農水副大臣、自民党関係者ら50名にものぼる人びとを派遣しているのです。ほんとうにこんな無駄な金を税金で使いつづけている神経がわかりません。関係者は、なぜこの委員会から脱会しないのかをこの国会で説明すべきだと思います。
税金の無駄遣いはそれだけではありません。日本は、この委員会の最大のスポンサーであり、捕鯨再開の賛成票を得るためにODAまで使ってきたのです。しかし、賛成が得られる見込みは皆無です。なぜなら、捕鯨が再開されると、非捕鯨国ではそれを許した政府に対する反発が、それぞれの国内でおこってきます。反捕鯨を標榜する環境団体、動物保護団体も自分たちをPRする絶好の機会とばかりに騒ぎます。人気をとりやすく、寄付も集まりやすいですね。そんな騒ぎにも巻き込まれたくありません。だから科学的根拠など関係なく反対が続くのです。
そもそも、なぜ捕鯨禁止ということがでてきたかという経緯ですが、フリージャーナリスト田中宇さんの国際ニュース解説に詳しく書かれています。
「1971年、アメリカのニクソン大統領は、ベトナム戦争の泥沼化で高まった反政府世論をかわし、政府のイメージ回復をはかるため、クジラやイルカなど海洋哺乳類の保護を重要な政策として打ち出した。米国民の目が、ベトナムの『枯葉剤』から『捕鯨国の残虐行為』に移ることを狙った作戦だった 」
さらに、
「IWCでは、決議があってもそれに異議申し立てをすれば、従わなくてもよい決まりがあった。日本はノルウェーとともに異議を申し立てたが、アメリカから圧力をかけられて撤回してしまった。日本の漁船はアメリカの200海里水域内で漁をさせてもらっていたが、日本が異議申し立てを撤回しない限り、日本に許可していた漁獲枠を削ると言ってきたのである」ということがあったようです。
その真偽はほどは別として、現在北米での漁獲量は、資源の悪化からどんどん減っており、しかもその後のジャパンバッシングもほとんどなくなったことを考えれば状況は大きく違っているはずです。
酷いことに、この委員会は、グリーピースはじめ、環境保護団体が押し寄せ、それぞれの団体のPRの場となってしまっています。
そのグリーピースジャパンのサイトを見ると、馬鹿馬鹿しい時代錯誤の根拠で捕鯨に対する反対声明をだしています。
確かに、鯨の乱獲の時期はありました。それは事実です。明治以降、安価に入手できるタンパク源として鯨が大量に捕獲されるようになりました。特に、第二次大戦後は、日本は深刻な食糧危機の状態にあり、鯨が貴重な食料になりました。そのころの特殊な状況を問題にしているのです。
私たちの団塊の世代は、ほんとうにアメリカから来た脱脂粉乳と鯨で育ったようなものです。鯨には本当に感謝しなければなりません。ちなみに、当時は今のように冷凍技術も物流も発達していなかったので、決して美味しい食べ物ではありませんでした。当時と今では同じ鯨とは思えないぐらい、おいしさが違います。いすれにしても、そういった特殊な時代状況の中で鯨の乱獲がありました。
グリーンピースジャパンは当時と日本が変わっていないと考えているようです。さらにその主張によれば、企業はも儲けることしか考えておらず、嘘をついて、節操無くどんどん捕獲して輸出し、鯨を絶滅するそうです。
そんな馬鹿げた主張を信じる人はどれだけいるのでしょうか。今や飽食の時代です。国内でも鯨を毎日食べるような時代ではありません。タンパク源の選択肢はいくらでもあるのです。諸外国でも鯨を食べる国はそう多くはありません。鯨の脂を使ってランプを灯す時代でもありません。もはや、かつてのような大きな市場はないのです。むしろ日本の文化の問題、地域経済の問題なのです。
捕鯨禁止ということは伝統的な日本の食文化、さらに日本の地域文化が否定されているということです。しかも、日本は、鯨に関しては、かつて脂をとるためだけ鯨を捕獲した国と違って、すべてをあますことなく利用し、その感謝の気持ちをこめて、神としてまつっている国です。伝統的な文化を否定すると言うことは国が否定されるのと同じです。
近頃は、鯨は超高級食材となり、若い人たちには馴染みがなくなってしまいました。また馴染みがないために、反捕鯨団体と同じようなことを言っている若い人たちもいます。本当に残念なことです。それは日本の文化や地域経済の否定だということも理解して発言をしてもらいたいものです。

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