新聞には取り上げられていないようですが、はとバスと田中康夫長野県知事の共同企画で、1泊2日の「田中康夫と行く! 『南信州』秋の大収穫祭の旅」が、11日(月)、12日(火)に実施されました。田中知事が、東京からバスに乗り込み、自らガイドして長野県を熱心にPRする姿がTVで紹介されていました。このツアーは発表後すぐに満席になるという人気ぶりだったそうです。こういったパフォーマンスはどんどんやるべきですね。
対照的なのは小泉首相です。沖縄で米軍機が落ちても休養中ということで動かず、さらに自分の趣味で野球だ、ブラジルだと動き、またミス・インターナショナルの美女に囲まれ喜ぶ姿は本当に情けない限りです。企業も政治も同じですが、やはりトップ自らが動くというのは大切です。
小泉首相がさぼってはいけないのは、対中国との関係改善です。さらに東アジア諸国との関係をもっと深めていくことです。それが熱心ではありません。逃げているとしか思えないのです。経済だけはホットな状態で日本の景気も中国に支えられていますが、政治のほうは冷え切った状態です。中国や東アジアは、今後各国の経済成長とともにどんどん重要度が増してきます。つまり日本にとって重要なお客さまであり、またパートナーだということです。
すこしでも経済センスがあれば、東アジア外交の鍵となる中国との関係改善に何らかの行動を起こすべきところですが、小泉さんが向かったのは日朝国交正常化でした。ピンぼけですね。
アジアカップのサッカーでのブーイングに代表される中国の若い世代の反日感情が巻上がっていることは、確かにこれまでの中国政府の問題があるとしても、日本の政府も中国政策をきちんとやってこなかったツケという側面も否定できません。「相手が悪い」というだけでは外交ではありません。
中国の対日感情は急速度に悪化していっているようです。満州事変の発端となった柳条湖事件73周年に当たる9月18日にキヤノンが日本国内を対象に新型デジタルカメラを発売したことに対し、中国国内でクレームが相次いだことは、これまでにはなかった動きです。
日本国内でもそういった中国に対する感情的反発はありますが、感情で動いていては、問題を解決できません。中国は、もっとしたたかです。台湾問題も、政治的には対立しているように見えていますが、実際は華僑、また台湾資本をどんどん受け入れ経済的にはもはや切り離せない関係を着々と築いていっています。さらに東アジアへの積極外交を進め、気がついたら日本はもはやアジア圏外という状態に向かってしまっています。小泉政権が長引けば、日本はアジアからもまったく相手にされない国になってしまいかねません。
ハノイで開かれたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議での中国の温家宝首相との会談を袖にされた小泉首相が、会議の終了後に、やっと通訳を交え温首相と数分間立ち話ができ、小泉首相は「APECで胡主席と会えるのを楽しみにしている」と会談の意向を伝えたそうです。温首相も「それはいい考えだ。楽しみにしている」と応じたそうですが、さあヤッシーに見習って自ら動いて中国との関係改善をすれば功績のあった首相として名を残すことができるように思います。

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