日本の政治家には『夢』や『希望』を語ることができる人、『夢』や『希望』を感じさせてくれる人がどれだけいるのでしょうか。日本が、こういう社会を実現するんだというビジョンや想いがあってこそ、夢や希望も生まれてきます。しかも、ビジョンや想いがあってこそ政策に優先順位が生まれてくるはずです。
小泉さんの郵政民営化が、もうひとつ国民の関心を得らられないのも、ただ説明不足というだけでなく、そんなところにあるように感じます。
はっきりしているのは、郵貯・簡保のお金や、そこに働く人びとを「官から民」へ移すというのは手段の問題です。で、その先は?いくら、ネットワーク窓口会社がさまざまなサービスができるようになるといっても、あまり魅力のある話は見えてきません。退屈な学者の議論になってしまっているのです。
しかも、民営化がどういうことなのかを分かっていない政治家が多いですね。政府・与党は、国民年金保険料の徴収業務を民営化後の郵便保険会社にさせようという話が持ち上げっていますが変な議論です。それは『官』の仕事です。『官』の仕事を民間に委託するのはいいのですが、それならば、その仕事を独占させてはいけません。参入するチャンスは他の企業にも公平でないといけないはずです。筋が通りません。
ビジョンもなければ、筋もない。だから、すでの迷走がはじまりかけています。仕事でもそうですね。手段から話を始めると、こうなってしまいます。
今一番必要なのは、日本の将来の姿、めざすべき目標を定めて、本当に必要なのはなにで、どう手をつけていくかというシナリオだと思います。いずれにしても郵政民営化問題で、年金改革を先送りにしたり、教育や対アジア政策、また財政改革など、日本の将来を築くための問題がなしくずしになることだけはやめて欲しいですね。

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