このところ、週刊文春が元気です。先週号で、読売がライブドア潰しを楽天に哀願したという記事を発表し、読売新聞が週刊文春の広告を、まるで戦時体制ながらに、都合の悪いところを黒塗りしたことはこのブログでも紹介しました。
またまた今週号は、ナベツネの経営責任を問うという特集で、読売が高橋由伸選手獲得のために父親の借金11億円を肩代わりしたこと、ナベツネが人気回復を狙って無理矢理、長島監督とのツーショットを撮ったことを取り上げています。読売対週刊文春の全面対決になってきました。

それよりは、社会保険庁全職員は一人3700万円を返還しろというジャーナリスト岩瀬達也さんの記事に目がとまりました。まったく、その通りです。社会保険庁のトップをすげ替えるだけでお茶を濁すというのでは誰も納得しません。掛け金から無駄につかった金、不正に使った金を返せといいたくなります。
「金銭登録機」という機器の導入で、カワグチ技研から、たびたび接待を受けまた賄賂を受け取っていた渡辺地方課長が逮捕されましたが、その前にも、本来は社会保険庁がだすべき冊子で組織ぐるみで監修料を受け取っていた発覚しています。高く買って、自分の懐に戻すという手口です。
高級な公用車を買って、使用期間後にタダのような金額で職員に払い下げる。野球やボーリング大会などのリクレーション費用も徴収した社会保険の掛け金から使う。プロ野球、さらに観劇に使う。研修所という名目で、リクリエーション施設を建設するばかりでなく、マッサージ機だ、ゴルフ練習クラブだ、ボールだと、みんな事務費の名目で掛け金から使われてきたのです。この怪しげな事務費ができてから、使われたのが6千3百37億円にもなるそうです。さらに3千7百81億円をグリンピア事業に注ぎ込み、焦げ付かせてしまいました。
これだけ腐敗し、掛け金をわがものとして使いつづけるという体質ができてしまった組織を放置しておくという小泉さんや政府与党の神経がわかりません。まあ日本歯科医師会からヤミ献金を受け取り、団体からの寄付金の規制を渋る与党ですから、同じ穴のむじなかもしれません。たかりの構造です。
保険は税として徴収すれば大きく経費も削減できます。国民総背番号制でもなんでもすればいい。どうせ、経営者にしても社員にしても、給与所得者は丸裸だからなんの問題もありません。社会保険庁という、もはや「犯罪組織」というにふさわしい組織を解体することから年金改革をスタートしないと、年金アップは、企業も国民も納得できるはずがありません。
国民の気持ちがわからない小泉さんは、「年金問題はだれが首相になってもやる。郵政民営化は私でないとできない」と、また問題をはぐらかそうとしていますが、誰がやってもやらないといけない問題ができないのなら、さっさと首相をお辞めになったらどうですか。

↓おひとり、おひとつのクリックが元気の素になっています。

 人気blogランキング

ありがとうございます。(^_^.)