いつも訪問させて頂いているブログ「私犬でございます.net」で、「アサヒ ペットボトル入りビールの発売を白紙に」 という記事を見ました。PETボトルのビールというのは、瓶に比べて軽量で破損もしないという物流のメリットはあるのかもしれませんが、イメージとしてはピンときません。この記事を見ていて、ペットボトルのリサイクルで成功したベンチャー企業、ウツミリサイクルシステムズ株式会社をご紹介しようと思いました。
この会社は、生協やスーパーなどからPETボトルを回収し、それを原材料に戻して、卵パックや野菜パックをつくっています。それらの製品が、再び生協やスーパーに戻るという循環のサイクルをつくったのです。文字通りリサイクルですね。
意思決定が遅すぎる。新規事業を立ち上げるのに、なぜ山のような書類を積まなければならないのか。それならば、自分たちで起業した方が早い。そうやって、平成5年に、大手商社の化学部門から独立して起業したのが株式会社ウツミリサイクルシステムズです。
さすがに商社出身のメンバーが起業しただけに、どうすればリサイクルで稼げて、ビジネスを成りたたせることができるのかがよく考えらえています。つまりビジネス・モデルがしっかりしています。リサイクルという理念は良くても、ビジネスとして成立しなければ長続きも発展もしません。
目をつけたのが、生協やスーパーで使う卵パックや野菜トレーでした。ペットボトルを原材料にリサイクルするだけでは利益はでてきません。リサイクルした原材料は質的に落ちるために買いたたかれるのです。しかし、リサイクルした原料を自ら最終製品にして販売すれば、中間マージンがはいらず、コストが下がり利益がでてきます。
しかも、同じ卵パックや野菜トレーなら、生協やスーパーは環境への取り組みを行っている会社が多く、リサイクルしたものを利用しようとします。そうして、スーパーなどからペットボトルを回収し、それで作った再生トレーを回収先であるスーパーに再び流すスムーズな一貫したリサイクルシステムができました。
考え方はほんとうにシンプルです。理屈としても正しい。後から考えれば誰でも思いつくアイデアかもしれません。しかしそれを実際に事業にしていくことは誰にもできるというものではありません。このウツミリサイクルシステムズも初期の頃はずいぶん苦労があったといいます。
ともすれば、ベンチャーといえば、魔法のアイデアを求める人が多いようですが、事業に魔法はありません。魔法ではなく、社会、またお客さまのニーズがあるかどうか、ビジネスモデルがしっかりしているかどうかのほうがはるかに大切だと思います。

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