郵政民営化問題は、自民党の反対派が気勢をあげていますが、どうみても、なにがなんでも票田を守るという悪あがきにしか見えないですね。理念が見えません。
逆に『民営化』が魔法の杖にように考えている人がいますが、そんなのは幻想です。市場はそんなに甘くありません。しっかりした経営があるから活力が生まれてくるのであって、民営だから活力が生まれるのではありません。
このところ、『民営化』の言葉のひとりあるきのなかで考えさせられる出来事が起こりましたね。
ひとつは、国土交通省が高速道路料金を下げるために税金を使うという予算案を出してきています。なんのための民営化の議論だったのかと怒りすら感じます。やはり道路公団の民営化は怪しげだという印象を受けてしまいます。
もうひとつは、ローソンの郵パック採用問題です。市場は公正でないといけません。郵便事業への参入には大きな壁をつくり、税金をはらっていない郵政公社が民間分野に平気で参入するというのではルールなき戦いです。郵貯の民営化に、銀行協会が懸念を表明したのもうなづけます。

それにしても、ちょっと景気が回復すると、また役人が予算を吊り上げ要求してきています。
本当に必要なのは、『民営化』ではなく、どのような理念で、どのような目標をたて、どれだけ少ない予算で最大限の効果をあげていくかを追求するためのしくみです。それをリードするための与党が不正献金でゆれ、既得権を守ることに騒いでいるのですから話になりません。
海外では、自治体などで経営管理手法であるバランスト・スコアカードを応用している事例が報告されています。バランスト・スコアカードに限りませんが、予算が決まり、あとは使うだけというのでは能がなさすぎますね。

もう官僚の無駄遣い、政治家の無駄遣いをつづけることはやめさせないといけません。日本の明日が暗くなっていくばかりです。
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