サッカーは残念でしたが、柔道にしても水泳にしても、まざまざと日本選手の強さを見せつけてくれています。体力や技術もさることながら、精神的な強さを感じました。
そこに時代の変化を感じます。かつては勝利のなかにもっと悲壮感がありました。スポーツはもちろん「勝つこと」が目的ですが、勝つという気持ちだけで勝てるものではありません。
オリンピックで低迷していた頃には、勝つこと、メダルを取ることが選手へのプレッシャーとなり、逆に精神的な脆さで負けることが目立っていました。しかし、今回のみなさんは、精神的にも強く、しかも明るく、爽やかです。
日本もいい意味で成熟してきた兆しを感じます。唐突かもしれませんが、ビジネスの世界でも同じような変化が起こってきているように思います。
メダルを取った選手たちが口にしたのは、言葉の違いはあっても「自分を信じた」「自分を出し切る事だけに集中した」ことです。自分の力を出し切ることにいかに集中していたかが感じ取れます。しかも、皆さんのいずれもが「挫折」を経験し、それを見事に克服してきたことでも共通点を感じます。厳しい状況を乗り切ったきたからこそ、「自分を信じる」ことができるのかもしれません。そういったプロセスがあったからこそ、オリンピックという特別な雰囲気のなかでも、「自分の力を出すこと」への集中力が発揮できたのだと思います。あの女子レスリングの「気合い親子」のお父さんも、浜口選手をアテネに送り出す言葉は「やることはやった。自分を信じろ」でしたね。

さらに、それぞれの選手の強さの背景には、もちろんご本人たちの才能や人一倍の努力が前提だとしても、科学的な分析、またその分析をもとに、本人に何が課題かを気づかせ、トレーニングやコンディションづくりが行われてきたといういわば「チーム総合力」の勝利であることも見逃せません。
北島選手が不調だった時に、あげた顔に波しぶきが立っていることをスタッフは見逃さなかったことが以前報道されていました。好調時にはなかった現象でした。気がつかないにうちに、水の抵抗を受ける泳ぎ方になってしまっていたことがわかったのです。普段の練習で、本当に極限まで完全な泳ぎを追求しつづけてきたことを印象づけられました。


ビジネスの世界も同じです。売り上げや業績という結果だけを追い求めていても勝てない時代になってきています。お客さまに喜んでいただける価値を生み出せるかどうかという実力が問われてきています。「競争相手に勝つ」というシェア至上主義だけではもはや通じなくなってきているように思います。
スポーツの世界は、練習というプロセスが大きく革新され、またそういったなかで新しい技術が生み出されてきました。「根性」だけでは勝てません。
ビジネスの世界も同じだと思います。仕事の仕方というプロセスが革新されない結果が出せない、新しいしくみがないと利益が出せない、お客さまに喜んでいただける価値を生む出せないと売れない時代になってきています。競争相手に勝っても魅力がなければ価格が下がっていくだけです。

ファンに喜んでもらうためには何をしたらよいのかという本当に必要な努力を怠って、「巨人が強ければよい」という近視眼的な発想で、協約を強引に変更しながら突っ走ってきたツケは、ファンの「巨人離れ」を起こしてしまっただけでなく、プロ野球界の危機すら生み出してきました。

時代は確実に変化してきています。スポーツもビジネスも本質的な努力が問われはじめてきており、またその努力が正当に評価される時代になってきているように感じます。

↓おひとり、おひとつのクリックが励みです
 人気blogランキング
ありがとうございます。(^_^.)

【お詫び】ライブドアさんの不調で、木村剛さんのブログに重なってトラックバックをしてしましました。他の皆さまへも気がつかないままにご迷惑をおかけしたかもしれません。お詫び申し上げます。