政治の世界は、不思議な世界です。マスコミも、ヒステリックで、ほとんど理性が感じられません。感情的で、言葉は立派としても、まるで「艶歌」、「お涙」の世界の住民のようです。
マーケティングを考える上でも、参考になりました。「情」が効くといことです。
少なくとも、一国の首相が、「この程度の公約をやらなかったからといって問題でない」と発言しても、ほとんど批判されません。イラク人質問題で、マスコミも世論も、政府があれだけがんばっているのだからという流れの中で、「自己責任論」という日本独特の考え方が発明され、人質になった人たち、また家族にバッシングが起こります。
その後、冷静に、世界の世論や、本当の事情がわかってくると、人質になった人たちへの同情論が湧き上がってきました。この揺れが凄いですね。
年金の未納問題でも、不思議なことに、福田官房長官が辞めると、自民党は、潔いと批判されません。今回の法案が最悪とマスコミも騒ぐわりに、実際にこの法案を進めてきた公明党は、なんら非難されません。
日本は、きっと理性の社会でないのだと思います。「情」の社会なんでしょう。しかし、いろいろブレながら、結局は落ち着くところに落ち着いていきます。本当に不思議な社会です。
激動の社会は、カオス(混沌)の世界です。私達日本人は好むと好まざるにかかわらず、変化が何であるかを体験し始めたようです。
マスコミの人たちには叱られるかも知れませんが、その日の人気をとればそれですみます。マーケティングはお客様との長いお付き合いの世界です。マーケティングを志す人たちは変化に対して冷静に見つめる目を持って欲しいものです。
それにしても民主党のマーケティングのまずさにはがっかりですね。
これだけドミノ現象が起こる前に投稿したものです。日本の報道はちょっと目先にとらわれすぎ、結局は利用されていうるという感がします。

↓クリックしていただければ幸いです
人気blogランキング