昨日、オリックスと近鉄が合併の基本合意書に調印し、いよいよ合併劇も大詰めにはいってきました。様子を見ながら、既成事実を積み上げていくやりかたは、なかなかの巧みさを感じます。
しかし、そういった実務的な積み上げではなく、ファンや選手を交えてしっかり議論したほうが、今後のプロ野球の発展につながることは間違いありません。「顧客参加型」、「現場参加型」のマーケティングができる絶好のチャンスです。そういったセンスが経営側に欲しいですね。
それにしても、今回の合併劇に関しては、近鉄の経営者の失態が目立ちます。近鉄山口社長の「署名に加わったら? プロテクトされへんよ」「気に入らないなら、チームを出てくれて構わない」という発言。近鉄グループの社員のかたがたは、選手の立場とご自身の立場を置き換えて、この言葉を受け止められたらいいと思います。
昨日の球団合併に関する基本合意書に調印後の記者会見での小林球団社長のニヤケた態度には正直驚きました。ファンが怒っていること、選手が抱いている不安をどう受け止められていらっしゃるのでしょうか。ご両人とも不謹慎としかいいようがありません。
近鉄さんは、鉄道という既得権にあぐらをかいてお客さまに目をむけていないのではないかとさえ疑ってしまいます。合併後に近鉄が20%の株を持つということですが、経営に情熱のない人たちは舞台から立ち去ったほうがいいのです。
オリックスさんとしては、今回の合併は願ってもない話だと思います。小泉球団社長が、記者会見でにこやかに「ありがとうございます」とお礼を述べられたのも無理ありません。
イチローが抜けたこともあり、成績も人気も低迷状態が続いてきました。しかし、今回の合併劇の話題で、心配したファンが球場に戻り、入場者も増えました。(ちなみに入場者数を減らしているのは唯一巨人だけだそうです)合併すれば、選手の強化が図れ、さらに1リーグ化すれば、観客動員増もTV放映収入の増加も見込めます。球団の活性化を考えた経営の理屈としてはよくわかります。しかしプロ野球全体の発展を考えると釈然としないのです。

また、やっと渡辺主筆が書かれたものと思われる記事を『passageblog パッセージブログ』さんのブログで発見できました。渡辺主筆のお説を紹介され「さすが、主筆。大旨了解。」と締めくくっていらっしゃいます。
しかし、読んでみると、さすがに弁の立つ方だという印象はうけますが、やはりスポーツへの愛情とかビジョンは感じません。ハートが伝わってこないのです。

そればかりか、冒頭から朝日新聞への対抗心むきだしです。なにか朝日新聞にコンプレックスでもおありなのでしょうか。しかも1リーグ化に反対しているのは別に「朝日新聞を中心としたアンチ巨人」の人たちだけではありません。渡辺主筆のお膝元の巨人ファンも、巨人の選手も反対しています。この現実をどうお考えなのでしょうか。これじゃあ裸の王様といわれてもしかたありませんよ。
「黒字球団から、『贅沢税』と称して、一定の課徴金を収奪し、赤字球団へ補助金として贈与している。こんなことは、独禁法違反になる競争制限であり、共産主義的な富の再配」、セパの交流試合は「非科学的なご都合主義」というあたりは、ちょっと首を傾げる発想であり、駄々をこねているだけと批判されてもしかたないのではないでしょうか。
素直に「巨人が損をするのは嫌だ」「交流試合すればまた選手から報酬を求められるから困る」とおっしゃればいいのです。
東西交流は2軍でやっていますが、果たして成功しているのでしょうか?さらに3軍をつくってアマとの交流をすれば活性化するというあたりは、いかにスポーツの世界をご存じないかが伺えます。
赤字を抱えた球団がさらに3軍の経費を捻出するのでしょうか。できるとおっしゃるなら、実際に渡辺主筆が3軍リーグを経営なさったらどうですか。現場の苦労を体験なさったらいい。

何度でも繰り返していいます。ファンが第一、その次は汗を流しプレイする選手です。経営者はその舞台を広げていく責任を背負っています。
自分だけが正しい、素人、門外漢はなにもわかっていない、わかっているのは経営者だけだ。無知な大衆は黙っていればいい。だから、わかっている経営者が閉ざされた世界で決めていけばいいというのはいかにも古い経営体質だと思います。マーケティングの香りが全くしません。

古田選手がんばれ!
応援しています。ぜひとも野球をファンの手に戻してください。

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