レナード・バーンスタインは音楽家です。しかも素晴らしい教育者でした。小澤征爾さん、大植英次さん、佐渡裕さんを世に送り出したことでも有名です。
知識や技術を超えた世界を、人に教えたり、人に伝えることは難しいことですが、バーンスタインが語る言葉や教える姿から学べることは多いと思います。
バーンスタインの最後の活動となった札幌でのリハーサル風景からコンサートライブまでを収録したドキュメンタリーのDVDです。


バーンスタイン 最後のメッセージ

バーンスタインは、クラシック音楽が好きな人ならどなたでもご存じの巨匠です。若い方はご存じないかもしれませんが、私の前後の世代なら、ミュージカル映画『ウェストサイド物語』をご覧になった人は多いと思います。あの映画音楽の作曲家です。
そのバーンスタインが、1990年に札幌を訪れ、世界中から選ばれ集まった若い人たちに自ら指揮をとって音楽を教えました。それが、第一回PMF(パシフィック・ミュジック・フェスティバル)です。その時、バーンスタインはすでに肺ガンに冒されており、その3ヶ月後に亡くなりました。このPMFがバーンスタインの最後の活動になりました。
PMFは若い音楽家育成のためにバーンスタインが提唱したものです。もともとは中国で開かれる予定だったのですが、天安門事件が起こったため、急遽開催地が札幌に変更されました。それからは毎年札幌で開催され今年で15回目でした。

バーンスタインがオーケストラを教える練習風景を撮ったドキュメンタリーを以前VTRで見たのですが、今思い出しても涙が出そうになるほど感動的でした。深いのです。知識とか技術ではなく、曲のなかにある世界を言葉と全身で教えていくのです。バーンスタインが語りかけると、メンバーの目の輝きがぱっと変わっていくのが印象的でした。そのビデオがDVDとして出版されました。
その感動は言葉では伝えることができません。ご関心のある方は、ぜひDVDをご覧下さい。指揮をとるバーンスタインの姿から、「時間」や「場」そして「心」を含め、世界を共有するということがどんなことなのかを体感したような気がしました。




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