2cd5bc5f.JPG写真のパンフレットは、昨日の昼に行った川西の「」で見つけたものです。オランダ村跡地に、今までにない『食の発信基地』創造に向けたオランダ村再生事業『CASジャパン』が誕生したそうです。

魅力あるプランです。成功をお祈りします。
この再生計画は、「庵」グループを率いる株式会社小林事務所の小林敬チェアマンによるものです。小林敬チェアマンは、TV番組『マネーの虎』でお馴染みの方も多いと思います。

オランダ村はといえば、ハウステンボスの前身であり、テーマパーク乱立のはしりとして有名です。その後、バブル崩壊の影響を受け、ハウステンボスの経営が不振に陥り、2001年に閉園されたままになっていました。
日本には、「レジャー」「テーマパーク」に分類される組織が400以上あります。リゾート法の追い風を受け国内に続々と誕生たそれらの施設の多くが、今日経営難に陥っていたり、閉鎖したりという状況です。多額のコストをかけて開園した施設が資金回収もできていないで放置されていることに強い憤りを感じざるをえませんでした。

このパンフレットに書かれている小林敬チェアマンの言葉です。ハウステンボスも2,290億円の負債を抱え事実上倒産しましました。会社更生法の適用を受けて、現在は、野村プリンシパル・ファイナンスが再建にあたっています。それにともなって長崎県西彼町がオランダ村跡地を買収し、再生計画がいよいよスタートすることになりました。
この再生計画は、「調理師学校」「フード&リビンググッズ」「ブライダル」「福祉文化村」などの事業で構成されていますがよく考えられています。
以前、研究を依頼された仕事で、「経営を学べる調理師学校を大阪に誘致し、日本全国、またアジアから人材を集め育成すべきだ。そこで学んだ人たちのネットワークが観光都市大阪再生のひとつの切り札になる」という提言をしたことがありました。この長崎オランダ村の調理師学校は、それをさらに発展させたアイデアでした。
さらに全国のフードチェーンのネットワークを生かして、地元の豊富な農産物や魚介類を市場を広げ、さらに産業として発展させるというビジョンが熱く語られています。

どんな魅力ある事業も、実際は何が起こるか神のみぞ知るとしかいいようがありませんが、ぜひこの計画は成功して欲しいと願っていますし、きっと成功すると思います。

言いたいことは、箱モノだけつくるという発想で、経営が不在な事業は最初から失敗しているのです。そんな失敗をどんどん拡げていって、その多額のツケが将来にわたって国民のツケになってしまいました。
きっと、そんな馬鹿げた事業も「夢」はあったと思います。しかし事業は「夢」だけでは持続しません。どんな事業でも「知恵」と「情熱」が必要なのです。もっと言えば、天下りで「失敗のリスク」を負わないばかりか、利権にしがみついている人が経営してはいけないのです。




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