知力には、クレバーとワイズの2種類があると言われています。クレバーとは、計算能力があるとか記憶力があるとか、てきぱき仕事を処理する能力です。ワイズは、考える能力とか、全体を見渡せるとか先が読めると言った能力です。
クレバーという能力は、普通20才から25才でピークに達して、あとは衰えていくという実験はいくらでもあり、まず間違いないところのようです。ところが、ワイズという能力は、磨けば磨くほど、年齢が高くなっていってもどんどん向上していくそうです。救われますね。
たとえ、80才、90才になっても知力が衰えない人がいらっしゃいます。典型的には、今は亡き中国の指導者小平だったと思います。中国の繁栄を生み出す改革解放政策をスタートさせ、進めてきた人です。3回の失脚を乗り越えて復権し、腕を振り始めた時には、すでに70才を超えていました。天安門事件への批判はありますが、手綱をゆるめたり、引き締めたりしながら、巨大な中国を大きく変えた実力者です。権力掌握後も、中央軍事委員会主席を除いて最高権力のポストに就かず、どんどん党の責任者の若返りをはかっていったのも賢明でした。
聞きかじりですが、クレバーという能力は脳細胞の数に関係しており、ワイズという能力は、脳細胞と脳細胞がつながっている数に関係しているそうです。だから、いつも考えている人は、いくつもの複雑な回路ができあがってくるのでしょうね。
そういった、脳の能力とはちょっと視点が違いますが、クレバーなタイプの人と、ワイズなタイプの人がいます。クレバーな人は、結論を出すのが早い。ワイズの人は、よく考えてから結論を出します。クレバーな人は前提を疑うというめんどうなことをしません。ワイズな人は、前提から疑い、本質はなになのかを考え抜きます。今の時代、どちらのタイプが成功するのでしょうか。結論というものはないでしょうが、考えてみる値打ちはあると思います。