晩餐会に元慰安婦の李容洙さんと抱擁したことと、竹島(独島)エビに日本のマスコミの関心が集中しましたが、なにを報道しているでしょうね。文在寅大統領は、慰安婦問題の日韓合意を仲介した米国に泥を塗っただけで、韓国自らがまた問題児であることを示してしまいました。

トランプ大統領には訪韓して欲しい、しかし訪韓に国内世論は厳しい、そんな状況のなかで、慰安婦問題と領土問題を使って国内を納得させる究極のポピュリズムに走ったということでしょうが、日本の国民感情がさらに悪化することは避けられません。
それは韓国の国益とも一致しません。韓国からの訪日客はあいかわらず大きく伸びてきていますが、日本から韓国への観光客は激減してしまったままで、なんとか再活性化をはかりたい韓国の観光局が日本の旅行会社のトップを招待しようとしていたさなかだったというのも皮肉な話です。

大事なことは、そんな小賢しい演出ではなく、トランプ大統領と文在寅大統領の間でなにが話されたかです。その内容を伝える記事は少ないのですが、朝鮮日報によると、トランプ大統領は、会談の冒頭から一貫して、米国からの武器購入、防衛費の分担、韓米自由貿易協定(FTA)の再交渉などへの高い関心を示し、「北朝鮮の核問題よりもカネを重視しているようにも見えるほどだった」と報じています。そしてトランプ大統領は会見で「韓国からは数十億ドルに達する装備の発注意向が示された」と説明しています。

日本に武器とエネルギーの大量の売り込みができたとツイートしていたトランプ大統領ですが、韓国もトランプ大統領のセールスを断りきれなかったようです。安倍総理は日米貿易協定に関して話題になることはかろうじて避けられたということでしょうか。

要は、韓国には圧力路線の確認がとれればそれで十分で、しかも商売もでき、トランプ大統領の訪韓は成功したことになります。日本と韓国はビジネス目的の訪問、北朝鮮問題での本命の相手は習近平との会談ということでしょうか。

それにしても、米国での雇用が増えるからという理由で自ら進んで武器商人を任じる大統領というのは、世界の盟主の大統領としてはどうかと思います。危なっかしいところです。

さて共産党大会で絶対権力を固めた習近平がどうでるのでしょうか。強気なのか弱気なのか。ただ一点、気になるのは、トランプと習近平の間で二国間だけに都合のよい闇取引が行なわれるのかどうかです。

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