「仕事人内閣」と言っておきながらまだなにも仕事をしておらず、森友、加計も誠意のある説明がないままです。ただ、民進党が沈みはじめ、北朝鮮の核ミサイルの神風が吹いて支持率が回復したタイミングを狙った解散に、どんな見事な大義を掲げるのかと思っていたのですが、「国難突破解散」では、まったくなにのことかよくわかりません。
今年の7月に実施されたと思われる読売新聞と早稲田大学現代政治研究所の共同世論調査で、今の任期内での退陣を求める人が6割を超えていたことから、それが民意だとすると、狙いは、「党内の求心力」というか、「党内の支配力」の強化で総理3選を無事果たすための解散のように感じてしまいます。
今年の7月に実施されたと思われる読売新聞と早稲田大学現代政治研究所の共同世論調査で、今の任期内での退陣を求める人が6割を超えていたことから、それが民意だとすると、狙いは、「党内の求心力」というか、「党内の支配力」の強化で総理3選を無事果たすための解散のように感じてしまいます。
ちなみに、長期政権を望んでいるのは自民党支持層にかぎられており、私的な目的に、ムダな税金を使って、選挙を利用しないで欲しいとも言いたくもなります。
消費税の使途についても、国会で議論したこともないままに、解散の理由にするのは、国民の理解を得ることは難しいでしょうし、解散理由を説明するために行った記者発表も、小池都知事の先制パンチのサプライズ会見で影が薄くなってしまいました。
そして注目しておきたいのは「希望の党」が中山代表の「日本のこころ」を取り込んだことです。それで「希望の党」が自民党よりも右によった政党になるという声もありますが、これで「保守」か「革新」かという不毛で、意味のない尺度が消え、政策課題がなにで、どう解決するのかの政策で競い合う時代にむかうことに期待したいものです。
そもそも労働組合ではなく、財界に賃上げを求めたり、教育の無償化を進めようという安倍内閣は、すでに「保守」か「リベラル」かの枠組みを超えた、「現実主義」なのです。それに「日本のこころ」を取り込むことで、保守側からの執拗で粘着質の攻撃をかわせるのではないでしょうか。
かつての右肩上がりの経済のもとに、地元利権と派閥利権の綱引きをやっていればそれでもよかった時代から、日本がどのような国のカタチを目指すのか、また少子高齢化や産業構造の変革にどう向き合い、改革、解決をはかるのかが問われる時代に変化してきていますが、大きな改革は強いリーダーシップが必要です。
小池代表の手腕に注目しておきたいところですが、築地・豊洲問題でのリーダーシップには不満を持つ人も多く、期待値が大きいだけに大変です。議席はとったものの失速という事態だけは避けて貰いたいものです。
さて、橋下・羽鳥の番組も終了し、「希望の党」に橋下さんのキャラが加わると面白いのですが、両雄相立たずでしょうか。維新も大阪の地域政党としては健闘しているものの、党人気を支える「華」を失い、堺市市長選すら破れてしまいました。国政では、安倍内閣の品のない用心棒に堕落したという感じの維新は、「華」としての橋下さんの復帰が期待できないのであれば、「希望の党」と手を組むほうがいいように感じます。
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