実態がともなっているとは思えず、ネット事業の土地カンのない人が、絵空事で描いたと感じさせていたのがセブン&アイのネットと実店舗を融合させる「オムニチャネル」戦略でした。「ねっ、やはり成果でないでしょ」状態で停滞したままで、お店に掲げた「オムニチャネル」の幟がむなしく揺れています。
他人事ながら、よほどこの分野で事業構築ができる腕力をもったトップをスカウトしてくるか、いずれかの企業と提携しないと成功は難しいだろうと思っていました。
他人事ながら、よほどこの分野で事業構築ができる腕力をもったトップをスカウトしてくるか、いずれかの企業と提携しないと成功は難しいだろうと思っていました。
それが、今日の日経記事にアスクルとの事業提携の話がでていました。セブン&アイも、やっといいパートナーと出会われたと感じます。なぜならアスクルの岩田社長は、マーケティング畑ご出身で、戦略家でもあり、また現場感覚をお持ちだからです。しかもアスクルを立ち上げた当初から物流が鍵だと見抜いておられたことが印象に残っています。
日経によれば「11月から生鮮品を宅配する新サービスを共同で始め、既存事業でも連携する。ネット通販で世界最大手の米アマゾン・ドット・コムも日本で生鮮宅配に乗り出すなか、1時間刻みできめ細かく届ける仕組みを築き食の需要を取り込む」のだそうです。
セブン&アイにとっては、もはやコンビニ事業での成長のノリシロは小さくなってきており、セブン−イレブンのさらなる進化で成長を維持することと、ポスト・コンビニ時代をひらくネット事業の成功が重要になってきていることは言うまでもないことです。しかし、やはり事業を創造していくのは「人」なのです。
ネットというデジタルな仕組みと、マーチャンダイジング、さらに物流をつないで、仕組み全体を統合し、顧客に選ばれる価値づくりを実現する戦略と実務が求められますが、仕組みのプロデューサーとして実績のある岩田社長とうまくコラボレーションができれば、セブン&アイにも勝機がやってくるのではないでしょうか。アマゾンが膨張していくなかで、セブン&アイとアスクル連合がどのような世界を広げてくれるのか楽しみになってきました。
![]() 美味しい飲み比べセットあります。酒米王様「山田錦」で仕込んだ至高の飲み比べ違いを感じてみ... |
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。