コンピューターのファイルを暗号化・復号ロックして、解除するためには300米ドル相当の身代金(ランサム)を払うよう要求するマルウェアですが、英国の病院などが端末の利用ができなくなり、人命にかかわる危険に晒されたことで注目を浴びました。しかし、英国だけでなく、5月12日に発見されてから、既に世界の約150カ国に被害が及び、約1万の会社・組織や20万人以上のユーザーが感染しているもいわれています。
日経新聞では、13日までは日本での感染は確認されていないと報じていましたが、先程の記事によると、すでに日本で、スーパーの商品PR用画面がこうなっていたというツイートがあり、感染が確認された可能性が高いといえそうです。

ただこのランサムウェアについて、たまたま見ていた羽鳥さんの朝のモーニングショーが典型でしたが、出ている人たちのITリテラシーの低さには驚いかされます。そんなものなのかマスコミ関係の人だからでしょうか。それならそれで良いのですが、もう少し調べるなり、セキュリティの専門家を交えて展開しないと、ただただ不安を煽るだけで感染拡大防止の対策にはなりません。こういった問題こそ専門家の声がほしいところです。重要なのはいかに感染から守るかの知識や知恵のほうなのですから。


この種のマルウェアで、考えられる感染経路は、メールの添付ファイル、メールに書かれたリンク先のランサムウェア感染を仕組んだサイト、あるいはネットサーフィンをやっているなかで、知らず知らずにに誘導されてしまった偽サイトが考えられますが、釈迦に説法になってしまうかもしれませんが、怪しいメールは開けない、添付ファイルも、リンクもクリックしないことです。時々オープンにしているメールアドレスのほうには、怪しいメールが送られてくることがありますが、ゴミ箱直行にしています


それに、セキュリティソフトなしに無防備にインターネットをつなぐことは危険極まりありません。セキュルティソフトのプログラムを自動更新にしておき、ウィルスリストを最新にしておけばほとんどのものは検知、また駆除してくれます。ご利用のセキュルティソフトのサイトでランサムウェアについて読んでおかれてはどうでしょうか。


ちなみにランサムに関した詳しいまとめサイトがありますた。関心、また関係のある方には役立つかもしれません。

世界各地で発生したランサムウェア WannaCry の感染事案についてまとめてみた - piyolog


WindowsなどのOSと、その脆弱性、つまり弱点を狙ったマルウェアは、いたちごっこ状態ですが、認知されれば対策プログラムがだされるので、しっかり更新プログラムをインストールし対策をいつも、行っておくことでなないでしょうか。実際に感染しているかどうかをチェックするサイトもありますが、あまりおすすめできる感じではないので控えておきます。


今回のランサムウェアに冒された場合は、破損ファイルの修復は基本的には無理なようで、いつも必ずバックアップをとっておく習慣を身に着けておくことではないでしょうか。企業の場合は企業それぞれでの方針をお持ちでしょうが、個人の場合だと、今ではクラウドで同期して保存してくれるサービスもいろいろあるので、それを利用するのが便利で安心だと思います。


たとえば、この原稿をかいているときも、自動でクラウドに保存してくれているので、異なる、例えば自宅のPCからでもこの原稿の続きを書くことも可能です。画像ファイルでなければ、保存に使う容量は知れています。

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