シャクヤク

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。いわずもがな、美しい女性のことです。シャクヤクは、奈良時代に薬草として渡来し、室町時代頃より鑑賞用として栽培されるようになったそうです。とくに、江戸時代には園芸品種として改良が進み多くの品種が生み出されています。花を育てることは、江戸時代の武士のたしなみのひとつだったこともあって、さまざまな花の園芸品種が江戸時代に登場しています。大阪の八尾市の久宝寺緑地のシャクヤク園は雨上がりで、雨粒の重みに耐えかねた花もありましたが、ほんとうに多種なシャクヤクが見事に咲いていました。