トランプ大統領は、ほんとうにアメリカの強さはなにかを理解しているのだろうか、アメリカが持つ成長力に自ら歯止めをかけることになり、しかも足を引っ張る政策、またそんなことを約束してしまって大丈夫なのかという公約で支持者を固めたトランプ政権については、短命に終わるだろうと思っていましたが、ついに先が見えなくなってきました。いよいよ終章にいうことでしょか。
負担が増えたことで不満の火種となったオバマケアを廃案にし、バラ色の制度を導入するとした公約は、トランプ政権誕生の最大の目玉でしたが、制度全廃を望む保守派と、保険未加入者の増加を懸念する穏健派の共和党内部の調整がつかず法案提出を断念したことで、つぎの目玉政策の減税と巨額のインフラ投資の政策も、魔法でも使って財源を確保しない限り、自動的に怪しくなってきます。

トランプ旋風に乗ってはしゃいでいた金融市場に、疑心暗鬼と動揺が広がってくることは避けられず、日本もその影響を受けるのでしょうが、トランプ政権がレイムダック状態に陥ろうが、日米ともに実体経済は安定しており、さほど影響はないような気がします。米国の景気の悪化でもおこらない限り、トランプ政権が、おとなしくやっていれば、それなりに延命できるのかもしれません。

それよりは、怖いのは、政策が議会を通らず、政権運営の行き詰まりを打破するために、どこかで戦争をしかけてくることではないでしょうか。韓国の大統領選は、このままでいけば、「中国傾斜」と「親北」の政策をとる政権が誕生しそうですが、米韓関係を悪化させるようなことがあれば、想像するだに恐ろしいことになりかねません。

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