同じデータでも、見方によって正反対のことが言えることはしばしばあります。ましてトランプ大統領のように、米国で、まっぷたつに評価がわかれる場合はなおさらです。ウォール・ストリート・ジャーナルが、NBCテレビと共同で行った世論調査結果を発表していましたが、タイトルは「トランプ氏の評価、否定が肯定上回る」です。このタイトルからは、いかにもトランプ大統領の支持率が下がってきて、評価が悪化したような印象を受けます。確かに、これまでの歴代大統領の就任直後の評価で、否定が肯定を上回ることはなかったとしても、もともと国論を二分するなかで登場した大統領なので、過去を当てはめることは無理があります。

それより、日本から、いやおそらく世界から見ていると、トランプ大統領が、1980年代の時代錯誤のまま暴走しているように感じ、また人事での躓きがあって、政権担当能力にも疑問符がつきはじめ、トランプ大統領は支持を失ってきているかのように思えます。

しかし、トランプ大統領への好感度のグラフで推移を素直に見ると、いまだにネガティブ(不支持率)が、ポジティブ(支持率)を上回っていとしても、オレンジ線のポジティブ(支持率)は上昇傾向、ブルー線のネガティブ(不支持率)は選挙直前から下がりはじめたことで支持と不支持が拮抗し始めています。

トランプ大統領が、国境を超えて成り立っている高度で複雑化した産業構造の変化や、もはや製造業もモノだけを売っている時代ではなく、サービス産業化してきた変化についての認識があるようには思えません。しかし、どんなとんちんかんで、的外れの政策をやっても、よくも悪くも、もはや政治の経済に対する影響は小さくなってきているので、米国の経済がにわかに失速するという事態は想定できません。日本でもアベノミクスは失敗していますが、だからといって日本の経済が悪化したというわけでもないようにです。

またトランプを支持する人たちは、グローバル化から取り残された人たちなので、難しい小理屈などよりも、トランプ劇場のほうがわかりやすく、それが続く限り支持率が急落することはないのでしょう。むしろトランプ政権のリスクは、なんらかの致命的なスキャンダルが発覚することでしょうか。

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