驚きました。長崎県対馬市の観音寺から韓国人窃盗団に盗まれた仏像を韓国の浮石寺に引き渡しを命じる判決を韓国の大田(テジョン)地裁が下しました。倭寇が14世紀に略奪したものだからという理由です。提訴の以前に、韓国の専門家を交えた調査結果では、「倭寇による略奪の可能性は高い」としながらも断定はしなかった仏像です。それに、本当に浮石寺が持っていたものかどうかの証拠があるとも思えません。
盗まれた対馬の仏像 韓国寺院への引き渡し命じる=韓国地裁判決 : 

そもそもの話でいえば、1965年に「文化財及び文化協力に関する日本国と大韓民国との間の協定」で解決していた問題だったはずです。協定を締結する際に、日本は義務はないものの、政府が保有している考古資料や石造美術品、陶磁器や図書など1321点を韓国に贈与しています。

慰安婦問題をめぐっての日韓合意と似た展開で、合意も協定も信用できないということです。しかし、この文化財をめぐる協定をなし崩しにしたのは、なんと2008年当時に首相だった菅直人氏のようです。ジャーナリストの安積 明子さんの東洋経済の記事がこのことに触れています。
慰安婦の強制連行問題ももともとは朝日新聞の誤った報道で日本発、文化財の帰属問題で原則を壊したのも日本発だったということでしょうか。

韓国併合100周年に当たる節目として韓国への謝罪が盛り込まれた談話だが、この中で韓国側が「返還」を求めてきた朝鮮王朝儀軌について、‘本が統治していた期間に、朝鮮総督府を経由してもたらされ、F本政府が保管しているものについて「引き渡す」と明記された。

そしてその談話に従って日本政府は2011年、2度にわたって合計1205点の儀軌を韓国に引き渡した。だがその中に、宮内庁書陵部が古物商から買い入れた儀軌が4点含まれていた。

「出血大サービス」ともいえるこの措置を、韓国側は大喜びで受け入れたと聞く。だが民主党政権の思惑通りに、日韓友好が進んだわけではない。

トランプ大統領と同じように、というかトランプ大統領に先駆け「一に雇用、二に雇用、三に雇用」と叫んで大前研一さんから「正気の沙汰ではない」とバカにされた方です。というか政治家がそれを言うと、公共事業を積み増すしかなく、よほど世の中の仕組みに弱いんだなあと政治家としての資質を疑った人は少なくないと思いますが、本人は善意のつもりだったのでしょうか。外交は原則をまげると思わぬ展開となってきます。

いやはや、もはや国家としての信頼を失ってきている韓国ですが、著書の「帝国の慰安婦」のなかで、慰安婦被害者を「自発的な売春婦」などと記述したことが名誉毀損だとして訴えられていた朴裕河・世宗大教授に無罪判決がでたことは、民主主義国家としての体面をかろうじてつくろったということでしょうか。


韓国にとっては、どう考えても日本の国民を敵にすることは得策ではないはずですが、自らを自制することができないというのも韓国らしさなのでしょうか。内閣の「外交に関する世論調査」を見れば、韓国への国民は平成24年以降、急激に悪化してきている現状をどうするのでしょうか。

朝鮮日報の鮮于鉦論説委員が、そういった状況を懸念するコラムを載せていますが、はたして感情に流され、現実が見えなくなった韓国にどれだけ響いているのでしょうか。