大阪というとたこ焼き。おばちゃんがヒョウ柄の服を着ていて、見知らぬ人にでも「飴ちゃん」をくれる。県民性としては、ずーずーしく、やたら値切るとか、ろくなイメージがありません。とうぜんつねに嫌いな県のトップに来ます。

こういった負のイメージは大阪の経済が沈滞し下降線を辿るとともに定着してきたようです。

確かにたこ焼きの本場は大阪だとしても、そういった話は都市伝説みたいなもので、大阪の人間とすれば、もう聞き慣れてしまい、なにの反発を感じることもなく、あ、そうですかと笑って頷くばかりです。

大阪でもミナミの文化とキタの地域性は随分違います。大阪都構想ではミナミとキタで見事に賛否がまっぷたつに分かれたこともご記憶かもしれません。フウテンの寅さんの葛飾柴又あたりに行って、あ、これが東京の下町だと言っているようなものですが、江戸っ子からすれば何とんちんかん言ってやがるんだとなるのではないでしょうか。

しかし、伝説が定着してしまうと、それを変えることはきわめて困難になります。日本酒は悪酔いするという類の話と一緒です。本当は、どんな酒でも飲みすぎると悪酔いします。

しかし、そんな大阪のイメージも変化しようとしています。

「日々是マーケティング」さんが取り上げていらっしゃいましたが、ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「今年行くべき世界の場所2017」に大阪がはじめて入りました。

ちなみに紹介されている元のサイトはこちらで、「食文化」が豊かだとして15番目に紹介されています。

大阪のイメージを変える流れはきっと海外から起こってきます。海外でのイメージが高まればやがてそれがブーメランのように返ってきて、大阪のイメージも変わってくるのではないでしょうか。

実際、大阪に訪問する海外旅行者数は、地理的な優位さもあって、飛躍的に伸びてきており、お荷物だった関空も黒字化してきています。
橋下徹「ついに営業利益『成田超え』! 関空再生の秘密を教えます」  プレジデントオンライン : 

昨年1年間に大阪を訪れた外国人観光客数は前の年を230万人も上回って約941万人となり、過去最高でした。もうミナミのあたりは海外からの旅行者に占拠されたようにごったがえしているのが日常の光景となりました。

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グラフは大阪観光局資料
 
食文化では、もちろん、たこ焼きやお好み焼きも美味しく、昨今では蓬莱551を土産に求める人もいらっしゃるとして大阪の食文化はもっと幅も広く、奥が深いのではないでしょうか。

さて、その大阪にカジノを含む統合型リゾートができそうな話になってきました。期待しています。オリンピック招致のために造成して空き地が広がっている舞洲の活用ができます。舞洲というお馬鹿さんな人たちが残した負の遺産をプラスの資産にできれば、地域経済にとってのインパクトも大きいのです。
オリンピック招致のために建設した、まるでお伽の国の館かと思わせるゴミ焼却場も、地方政治の失敗の遺産ではなく、舞洲のイメージアップの役に立ってくれそうです。
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日本は文化のコンテンツが豊富なので、カジノを含む統合型リゾートなど不要だという意見もありますが、それは逆で、大阪からすこし足を伸ばすだけで世界に誇る文化財をたくさん抱える京都や奈良があるから、統合型リゾートとの相乗効果が期待できます。それを象徴するように、食文化の伝統だけでなく、USJの魅力が加わったことで大阪の観光価値がずいぶん高まりました。

昨今はやってみなければわからないという話が多く、カジノを含む統合型リゾートもその典型だと思います。カジノの是非もさることながら、それ以上に統合型リゾートを成功させるためにはどうすればいいのかに議論を集中させたほうが健全です。それにいかがわしい話は、大阪にまかせて、実験すればいいのです。

ようやく観光で明るい題材が生まれてきている大阪ですが、いずれにしても、全国、また海外から人材が集まってくる仕掛けが加わってくれば、ますます面白くなってきそうです。
 
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