朝にメーラーを開けると、いやというほどニュースのメールが届いています。読み切れないのでタイトルだけ眺めて気になるメールだけを見ています。本当に、年々、新聞でニュースを読むことの意味が薄れてきているように感じます。TVもほとんど朝しか見ません。自宅とオフィスが近いので朝のワイドショーはしっかり見ることができ、世の中の「お父さん」と比べると、まだTVを見ているほうかも知れません。実際は、どうなんだろうとデータを探してみました。

読売の思惑も案外こんなところに、根っこがあるのかもしれません。

まず、新聞ですが、発行部数の推移を見つけました。それを見ると、1997年に5千377万部をピークに下降傾向をたどり、昨年は特に落ち込みが大きく、5千287万部になりました。
核家族化や単身世帯が増え、世帯数は伸び続けているのですが、世帯当たりの発行部数も、10年前は1.2部ありましたが、昨年は1,07部と落ちカバーできていません。さらにスポーツ紙は、1996年の658万部がピークで、昨年は559万部にまで落ち込みました。7年間で15%減ですから小さいとはいえないですね。データが手元にないので、なんともいえないですが、きっと都市での落ち込みはもっと大きいのかもしれません。

読売新聞は、特に発行部数にこだわる傾向が強く、公称1000万部を越え、自ら「大衆高級紙」と言っていますが、部数減は会社全体の士気にも影響してきます。しかし、もともと、この発行部数はかなり怪しいといわれています。販売店に無理に押しつけ、そのまま再生紙として回収されるいわゆる「押し紙」も発行部数に含まれているので、かなり水増しという疑いが濃厚です。発表されている東京ドームの入場者数が疑わしいのと同じです。
また、この1000万部突破を達成した渡辺恒雄社長が1000万部に異常な執念があっても不思議ではありません。きっと私たちの想像を超える執着心だと思います。

読売新聞また渡辺社長は、どのように発行部数の落ち込み対策を考えそうでしょうか。きまってますね。
都市部でこれ以上拡売するのは限界があります。そうなると目をつけたいのが地方です。新聞は、各地方では地方紙が断然強いので、地方紙の牙城をどう崩すかです。一番いいのは、いままで手の着いていなかった地方でのジャイアンツの試合戦を増やすことです。
ジャイアンツのゲームの入場券をばらまいて拡売をはかるというのがまあこれまでの常套手段でした。1リーグ化すれば、福岡や札幌でのゲームが増えます。
1リーグ化は、地方紙の基盤を切り崩し、新聞の拡売を進める絶好のチャンスになります。そんなことを考えても不思議でないですね。もしそうだとしたら、あまりに単純なシェア競争の戦略です。人気に陰りの見えてきたチームの入場券を切り札にしても、そう簡単に、拡売がうまくいくとは思えません。

さて、テレビの読売ジャイアンツの視聴率が下降線を辿っていることを「視聴率が語る『巨人の実力』」で書きましたが、その際に【ひよこFPの日々徒然】さんからトラックバックをいただき、ジャイアンツの視聴率だけでなく、全体的に視聴率が落ちてきているのじゃないかというご指摘がありました。TVそのものの人気がなくなっているということです。
そうなんです。視聴率もさることながら、TVのスイッチをつけた世帯の割合をセットインユースといいますが、ゴールデンタイムで落ちてきているようです。
TBS総務局広報部が掲載している「2004年春 JNN社長会」での基調報告からの抜粋です。
G(ゴールデン)帯のセットインユースは、‘73年が74%、‘83年は75.3%だったが‘03年は66.9%となり、この20年間で10%近く落ち込み、じりじりとテレビの価値が下がっている。市場全体のシェアが伸びない中、放送産業は厳しいパイの取り合いになっている。

さらにHD付きのDVDレコーダーが普及がさらに進むと、番組は見たけれどCMを飛ばして見ない人が増えてきます。そうなると収入源としてのTVCMの広告費もやがて危なくなってくる可能性は濃厚です。

どうも新聞もTVも斜陽産業化の兆候が見えはじめているようです。そこにはきっと焦りのようなものが生まれてきているはずです。
マスコミや広告代理店のかたは、こういったデータが会社にきちんと揃っているはずなので、もうすこし突っ込んでデータを調べて頂ければとありがたいですね。

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