韓国の朴槿恵大統領にまつわる騒動が広がり、韓国社会をも揺さぶりはじめています。ついに朴槿恵大統領の支持率はわずか5%にまで落ち、レイムダック状態になってしまいました。驚いたことに、安倍総理嫌いの韓国メディアとしては珍しく、朝鮮日報が安倍総理と朴槿恵大統領のリーダーシップを比較し、安倍総理を持ち上げるコラムを二つ掲載していました。

朴槿恵大統領と比較し安倍総理を持ち上げる韓国メディア :: 「視点を広げる - 大西宏のマーケティング発想塾」

そしてその波紋がついにサムスンをも巻きこみはじめたようです。崔順実(チェ・スンシル)容疑者と娘がドイツに設立したスポーツ・コンサルティング会社「ビデクスポーツ(コレスポーツから改名)」に、サムスン・グループが数十億ウォン(数億円)を支援していたことが確認され、韓国検察の特別捜査本部が、サムスン電子のソウル市内の拠点ビルを家宅捜索したことが報じられています。

朴槿恵大統領と崔順実(チェ・スンシル)容疑者との癒着、さらにそれに財閥も加わった不透明な関係にもっとも怒りを感じ、とくに崔容疑者の娘の入試疑惑をはじめとする権力への影響力を背景にした特別待遇が明らかになったことで怒りを爆発させているのが韓国の若者でしょう。

韓国の若者は極めて厳しい立場に追い込まれているからです。厳しい受験戦争を経て、大学に入っても、卒業して待っているのは厳しい現実です。大学進学率はOECD1位でも、大卒の4割が就職できないのが現実です。しかも韓国の6月の若者の失業率は1997年のアジア通貨危機直後に次ぐ高い10.3%に達しています。
韓国 若者の失業率がアジア通貨危機時に次ぐ最高値を記録 - ライブドアニュース : 
 
そんな若者にとっては、社会がコネで動き、特別扱いや不正が許されてしまう現実を見せつけられると、社会そのもの、また自らの将来への希望の火に冷水を浴びせかけられたも同然でしょう。どのような社会でもコネクションが効くのが常としても、それが根深い不正を生み出したり、また社会の階層固定化、硬直化につながれば、社会は活力を失います。

さて、サムスンはノート7で受けたブランドへのダメージの回復を目指して、次世代スマートフォンの旗艦モデル「ギャラクシーS8」に、従来より性能の高いAI機能を起動する専用ボタンの設置を検討しているといいます。

しかし朴槿恵大統領や崔順実(チェ・スンシル)容疑者との癒着が明らかになったことで、サムスンのギャラクシーを支える肝心の韓国の若者のサムスン離れにつながる可能性もでてきています。いかに製品が良くとも、財閥経営が足を引っ張る要因になってきたのです。

強力な権限を持つ大統領、そこに目をつけ近づく人たち、そして財閥が支配する社会、そんな構造を韓国は変えることができるのでしょうか。朴槿恵大統領の次のリーダーには、そうとうの力量、思い切った発想が求められてきそうです。もしかすると、力量は未知数だとしても、トランプ氏を必要としているのはアメリカではなく、韓国なのかもしれません。

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