鴻海について、いまだにその一挙手一投足に不審の目で見る記事が絶えませんが、産業再生機構は東芝救済で手一杯で、見放されたシャープは経営破綻するしかなかったのですから、もう振られた賽についてどうのこうのといってもしかたありません。
そのシャープにとって明るいニュースが報じられていました。
なんと、もう畳むしかないと思われていた太陽光事業が、鴻海傘下で黒字化のめどがたつので、撤退ではなく、再建をはかるというのです。これはサプライズです。
シャープ、太陽光事業を継続へ 鴻海傘下で黒字化めど - 産経ニュース :
シャープの太陽光事業は、2015年度決算で売上高が前期比で42.1%減の1,568億円、営業利益は前期の626億円の赤字よりは縮小したと言っても、184億円の赤字でした。
しかも多くは中国から調達して売っているのが実態で、普通に考えれば、事業からの撤退が筋でしょうが、撤退しようにも、契約破棄すれば違約金のとられる長期電力契約や自治体などの補助金返還などの偶発債務があり、鴻海の出資でも問題になっていました。
太陽電池効率世界一を奪回したというニュースがブラックジョークに感じるほど、技術は立派、しかし事業は迷走し破綻するというよく見る光景の典型がシャープの太陽光パネル事業です。
モノづくりに溺れ、モノづくりの奢りで経営破たんにまっしぐらに向かったシャープですが、しかし、独創的なモノづくりの力はあり、販売での鴻海の知恵やネットワークと結びつけば、いい意味でハイブリッド化が期待できます。
絶望的で、もうリストラしかないと思われていた太陽光事業再建に成功すれば、そのインパクトははかりしれません。
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