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「写ルンです」が発売されてから30年。きっと旅行で使った思い出を持っている人も多いはずです。ところで「写ルンです」は、まだ健在どころか、かつてほどではないにしても若い女性を中心に再ブームの兆しを見せていることをご存知でしょうか。来週末には、限定数は5万本で「30周年 アニバーサリーキット」が登場してきます。
「写ルンです」の30周年記念セット 5万本限定で登場

「ブーム」というと違和感を覚える方が多いとは思いますが、昨年あたりから発売数量の減少に歯止めがかかったようです。実際には、売上が下げ止まっただけでなく、かなり伸びてきているという噂もあります。その原因はSNSによる口コミだとか。
「フィルム全体としての販売数ピークは1997年です。そこから年々減少していき、やがてメインの購買層は学校の指定ということで利用する小中学生や、機械に慣れない高齢の方々中心に。しかし、V字とまではいかないものの2015年ごろから下げ止まりの傾向が見られはじめたんです。理由はいくつか挙げられますが、なかでもSNSの発達が大きいと考えています」
【デジタルの時代になぜ?】「写ルンです」が再ブームの兆しを見せているワケ | GetNavi web ゲットナビ

今時、写真を撮るといえばスマホじゃないのかとお感じのみなさまは、一度、ツイッターで「#写ルンです」をご覧いただければ、まだその健在ぶりが少しは感じていただけるのではないでしょうか。AKB48の横山由依さんもはまっていらっしゃるようです。 もうひとつ、火がつき始めた原因として考えられるのが、ファッション写真で活躍されているカメラマンの奥山由之さんが「写ルンです」で作品づくりをされていることなど、プロの写真家からの影響です。

写真家といえば、大ヒットした写真集「うめめ」の梅佳代さんの作品のなかには「写ルンです」で撮ったものがありましたが、いいシーンを切り取るセンスさえあれば、「写ルンです」で、高額なカメラも顔負けの作品になることに感心したことがありますが、奥山さんの写真も素晴らしいクオリティです。こちらのサイトで作品をご覧になれば、作品の魅力は、かならずしもカメラの価格や性能ではないことを思い知らされます。
“写ルンです”でファッション写真を撮影。24歳の写真家・奥山由之が素晴らしい - Spotlight (スポットライト)

「写ルンです」もデビューしてすぐに大ヒットしたわけでありません。最初は、フィルムサイズの小さい「110フィルム」と呼ばれるカートリッジ・フイルムを使っていたのですが、それを高感度ISO400の普通サイズのフィルムに変更した「写ルンですHi」や、フラッシュ付きの「写ルンです フラッシュ」を発売したことで大ブレークしたのです。いつでも、どこで撮っても、確実にきれいに撮れるようになったからでした。「写ルンです」は発売してからも、発想を変えたり、改善を続けながら、商品を育てていった典型的な事例かもしれません。

アナログ写真はチェキは別として、現像しないとどう撮れたかがわかりません。アナログ派には、仕上がってくるまでのワクワク感がたまらないようです。デジタル化の一方で、アナログのレコードや、「写ルンです」やチェキの静かなブームが起こってきていることには注目しておきたいと思います。
世界のアナログレコード売上トップ10カ国が発表される。2014年は55%伸び3億ドル越、日本も80%増加し健闘 | All Digital Music

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