験担ぎかなにか知りませんが、試合中、また練習にお金を出し合ってモチベーションをあげようとというのは、いかにも「読売」らしさを感じます。しかも去年からわかっていたようです。なぜ発表しなかったのでしょうか。高木投手の野球賭博関与でナベツネを筆頭にさっさと首脳陣が辞任し雲隠れしたのもうなずけます。
いかにもナベツネらしい処世術だと感じます。2004年にドラフト候補の一場靖弘投手に裏金を渡していた事件の際も、いったんオーナーを辞任し、ほとぼりが覚めたころに会長に復帰されています。

野球協約を研究しつくし、空白の一日で知られる江川事件など、協約に触れなければなにをしていいのかと世間の顰蹙を買い、それは協約以前の道義の問題ではないか眉をひそめる問題を起こしてきた人です。そういえばこの体質は、ドラフトで指名された日ハムに行かず、翌年巨人に入った菅野智之投手問題にも引き継がれています。
巨人がおかしい|WEBRONZA

さすがに、高木選手の野球賭博関与については読売新聞社説で「試合を対象にした賭けを禁じた野球協約に明らかに違反する」としていますが、さて、問題の験担ぎは野球協約に反していないのかご自身にお尋ねしたいものです。
巨人野球賭博 選手の規律順守を徹底したい : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE
そういえば、昨年10月にも、社説で「所属選手の管理が不十分だった巨人が、選手教育を根本から見直さねばならないのは、言うまでもない」としていましたが、一緒にこの「験担ぎ」問題が表にでていれば、巨人炎上がさらにエスカレートしたのではないでしょうか。
巨人野球賭博 ファンを裏切った罪は重い

それにしても巨人にダーティな体質が根付いてしまった元凶を読売新聞社はしっかり総括してもらいたいものです。明大一場選手への裏金事件、入団契約金超過問題、選手時代からやっていたという疑いが濃厚な清原の覚せい剤使用問題など疑惑が多すぎます。そして昨秋からの一連の野球賭博問題です。

相撲に関しては相撲愛ゆえか、なにかと厳しい物言いとなる漫画家やくみつる氏が朝日新聞にずいぶん緩いことをおっしゃっていますが、単独で発覚したのと、一連の野球賭博問題と関連して発覚したのでは、文脈も変わってきます。
「円陣」やノックでの現金のやりとりは、これまでの賭博と違い、そこまで気色ばむ話ではないのでは。年俸からすると、球団の「ご祝儀」「士気を高めるため」という説明も、ある程度理解できる。
円陣発声、勝てば6万〜8万円に 巨人、験担ぎを強調:朝日新聞デジタル

巨人には日常のなかで、カネまみれの体質を醸成していたのですから、野球賭博に対する意識も薄れていたのではないかという疑いは消えないのです。

渡邉主筆には、天下国家を論じていただく前に、自らが長年トップとして君臨してこられた巨人で、なぜこういった不祥事がつぎつぎに起こり、また球団が見逃してきたのかの説明を行うことと、正々堂々と記者会見を行って、ファンに対してご自身の言葉で謝罪すべきではないでしょうか。

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