なにがなんだか、よくわからないままに始まり、それで高い広告費を払ってCMを流す不思議な経営のバランス感覚にあっけにとられ、やがて人びとの記憶からも消え、運営会社が経営破綻してしまい、あえなくサービス終了に追い込まれたのがNOTTVでした。
当初から内部批判があったとしても、池田信夫先生がご指摘のように、そこは親方日の丸、電波社会主義の複雑な事情があったということでしょうか。
NOTTV失敗は「背任」にも近い? 夏野剛氏らからドコモ経営者の責任を問う声 : J-CASTニュース

電波の世界の大人の事情はこちらをどうぞ。理屈ではない、魑魅魍魎の世界のようです。

池田信夫 blog : NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(1)

池田信夫 blog : NOTTV破綻で始まる電波社会主義の崩壊(2

その失敗を教訓として、dヒッツやdTVが登場してきたとしても、運営子会社mmbiの累積赤字(利益剰余金の赤字)が996億円とは、ずいぶん高い授業料を支払ったことになります。

いやいや池田信夫先生のご指摘では、そんな単純な話ではなく、時価2000億円以上の700MHz帯の電波を総務省からタダでもらえたので、いい取引だったのかもしれません。
池田信夫 blog : NOTTVの謎

しかし、時代の奔流が、そんなお役人や電波利権の世界の大人の事情など吹っ飛ばすように流れ、インターネットの動画配信サービスの凄まじい大競争時代に突入しはじめたのではないでしょうか。

寝室のテレビにアマゾンのFire TV Stickをつけたのが大間違い、それ以降睡眠不足が続いています。当然のようにテレビ番組を見る時間が激減してしまいました。

有料ストリーミング配信サービスの日本での普及でドコモが貢献していると感じるのは月額500円に抑えた価格政策です。それに引きづられHULUも値下げ、Netlixも650円からのコースでスタートと安いのが素敵です。

それにアマゾンの価格破壊が凄まじく、年額3,900円でプライム会員になれば、スピード配送してもらえるだけでなく、プライムミュージックも聴き放題、プライムビデオも見放題になります。言い換えれば、月額325円で、音楽もビデオもとなります。あとはいかに豊富なコンテンツを提供できるのかの競争です。

しかも、とくにアンドロイドOSを搭載したネット対応TVに買い替えなくとも、4,980円のFire TV Stickでテレビをネット対応にすることができるので、サービス利用のハードルがずいぶん下がります。
アプリのなかには、Netflixも入っているので、またおそらくdTVもアンドロイドTV向けのアプリがあるので、やがてdTVも利用できるようになるのではないでしょうか。ゲームアプリも使えますが、今以上にスクリーンを見たくないのでパスしています。
Amazon.co.jp: Fire TV対応アプリ: Androidアプリ

シェアリング・エコノミーの大きなトレンドは、「所有から利用へ」、さらに「オンデマンド」への産業革命ですが、テレビもついにその世界の入り口にさしかかったようです。

ビデオレンタル店も米国のように消えていくのも時間の問題かもしれません。それでなくとも、テレビをつけている家庭の比率が年々減少し、雪解けのようにじわじわと影響力が落ちてきているテレビの衰退にも、さらに拍車がかかりそうです。

テレビ番組のコンテンツも、ストリーミング配信のコンテンツとそうとう厳しい競争に晒されます。NOTTVだけでなく、放送局そのものも存在する値打ちが問われる時代の入り口に立ったということでしょう。

NTOTVが去ったあとに、やはり「マルチメディア放送」「通信と放送の融合」という時代がかった御旗を立てて、来年からi-dioという放送がスタートするようですが、いったいなにをしようというのか、スマホを売りたいのか、放送を売りたいのか、新しいプラットフォームを売りたいのか、なにを意図しているのかが見えてきません。
「NOTTV」が去り、「i-dio」がやってくる - インターネットコム


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