いや驚きました。オフィス近くのマクドナルド緑地公園店は、マックスポーツの施設や関西のマクドナルドの研修センターを備えた、いわば関西の拠点です。そのお店が今月末で閉店になるとか。そんな案内がありました。
それにそもそもこの千里山一帯は日本マクドナルドを創業した藤田田さんが育った地ということもあって、千里山駅から半径800m圏に6店もマックが集積しているのですが、そのなかでも本丸中の本丸ともいえるお店が落城するのかとなにか感慨深いものを感じます。
周囲の人たちも驚いたようで、この店を閉じるとはマクドナルドも大変なんだねという反応ですが、お店がなくなって不便だとか、惜しいとか、寂しいと感じている人が見当たらないのです。朝は高齢な方々の憩いの場になっていたので、その方々にお話を聞けばまた別かもしれません。

それどころか、次はどんな店が来てくれたらいいかの話でもちきりです。

長い年月の中で、地域での存在意義も薄れてしまったのです。そういえば地域の子どもたちが集まってのイベントも見なくなって久しいと感じます。

もし、マクドナルドが消費者のマインドのなかでしっかりポジションを獲得し、消費者が絆を感じていれば、マクドナルドが無くなれば、困るとか、惜しいと感じたり、なにか心のなかに隙間が生じるものですが、それがないというのはもう存続する根拠を失ったということでしょう。

ブランドの価値は、広告だけで培われるものではなく、本質は、提供されている商品やサービスの価値で決まってきます。マクドナルドの場合は、消費者の価値観や嗜好の変化、また他のファーストフードやコンビニとの競争環境の変化のなかで、その本質的な価値を持続できなかったのです。

いったん成功したビジネスを変えることは決して容易なことではありません。だから組織を変革に導くカリスマ的なリーダーが欠かせないのでしょう。その変革が進んでおらず、むしろ混乱が続いています。

そして、つい数年前までは勝ち組ともてはやされ、優等生のマクドナルドですら、変化に対応する能力を失うと、失墜するのは速かったのです。いや外野席から見ていると、優等生だから思い切った転換ができないのではないかと思えてなりません。

むしろ必要なのは、もっと消費者のホンネを嗅ぎ分ける嗅覚、変革に立ち向かう覚悟だと思うのですがどうでしょうね。

米国のマクドナルドも改革にチャレンジしていますが、産経WESTの記事によれば、「昨今の経営不振で『フランチャイジー全体の30%は債務超過(負債が資産を上回ること)で支払い能力がない』(カリノウスキー氏)状況に成り下がっている」そうで、足元が崩れ始めているなかでは改革も決して楽観視できません。
【エンタメよもやま話】米マクドナルド「最後の日」の衝撃 「指導力の欠如」CEO断罪 いよいよ“金の卵”手放す?(1/5ページ) - 産経WEST

消費者の変化に適応するよりは、時代に合わなくなった仕組みを回してしまう罠に陥るとそこからはなかなか抜け出せません。ビジネスにとって、もっとも怖いのはライバルの存在ではなく、消費者の変化についていけなくなること。マクドナルドはそんな教訓を残しながら、徐々に縮小の道を辿っていくのだと思います。

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