持っているスマートフォンに、ライン、AWA、dヒッツのアプリをインストールしていますが、さらにアップルのApple Musicもサービスが始まったので、OSアップデートを行い、さっそく使ってみました。Apple Musicは邦楽は弱いけれど、洋楽のラインアップはさすがに素晴らしいと感じます。それ誰?と言われそうですが、ジャック・ブレルとか、ジルベール・ベコーといった古いシャンソンも結構揃っていてちょっとしたサプライズでした。
ただ、いつもブレルとかベコーを聴くかといわれると、普段はBGMとして流して聴いているだけなので、コストパーを考えると dヒッツかライン・ミュージックになりそうです。通勤途上、とくに休日のドライブの時も聴くので、ラインの安いコースでは20時間の制限があるのが残念なところです。

これで今まで以上に、いつでも、どこでも、好きな音楽が聴けるようになりました。音楽ストリーミングだけでなく、iTunesに入っている曲も聴ける、車ではブルートゥースでナビとつなげばそのどちらも、またナビ専用のSDカードからでも聴けます。おかげさまでこれまではめったに聴かなかった最近のヒット曲まで自然に耳に入ってきます。

つまり、音楽コンテンツとリスナーを結ぶ中間のメディアは供給過多というか、聴く方法まで選び放題となり、当然中間メディアの世界はさらに激しい「価値競争」の嵐に巻き込まれることになります。リスナーはもはや聴くだけなら、どれでも大した差がないので、安いほうがよく、より豊かな音楽体験をしたければライブ会場に足を運びます。
 実際、昨年に日本ではCDの出荷金額をライブ・コンサート売上が抜く逆転現象が起こりました。アーティストはいずれから収入を得るかが変わるだけですが、 中間の産業は競争の果てに利益がとれない、いわゆるスマイルカーブの構造にはまってきます。

スマイルカーブとは、製品で言えば出どころ、つまり川上の部品産業は特許やノウハウで武装しているので利益がでて、また消費者にもっとも近いサービス分野も利益がでるけれど、その間の製造業は、激しい競争の激流のなかで利益がどんどん低下していくという現象です。

定額音楽ストリーミングが普及すれば、CDなどの音楽パッケージの売上だけでなく、もう残っているのは日本ぐらいとなったCDレンタルビジネスにも大きな影響が及びそうです。ツタヤはどう対応するのでしょうか。CDレンタルの行方次第では、CD依存度が高い日本独特の音楽産業の構造も塗り替えられることにもなってきそうな気配を感じます。

しかし、音楽コンテンツが生まれ育つ環境と、 リスナーが音楽を楽しむ環境が細らなければ中間の産業が「土管ビジネス」化しても、それは時代の流れでしかたないことではないでしょうか。

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