アップルが、GPSによるナビゲーションサービスのベンチャー企業を買収したことをウォール・ストリート・ジャーナルが伝えています。買収金額やその目的などは明らかにされていませんが、自動車のダッシュボードの主導権をめぐっての競争力を強化するための買収だろうと誰しもが想像をめぐらすのではないでしょうか。
アップル、衛星ナビ新興企業コヒーレント・ナビゲーション買収 - WSJ
そして、GIGAZINEさんも、この買収劇に関しては力の入った記事を書いておられます。
Appleが地図強化のためにGPS企業を買収したことが判明、その壮大な目的とは? - GIGAZINE
さて、ガートナーの予測によると、2020年までに自動車は公道を走る3台に1台はインターネットとつながるようになるそうです。というか、今でもスマートフォンをナビを使っている人は増えてきたし、もしスマートフォンでテザリングできるナビがあればそうなっていくことは容易に想像がつきます。

そして自動運転にしろ、今自動車メーカー各社が競っている運転補助機能にしても、自動車がよりインテリジェント化していくことは間違いなく、そのクロスするところで、新しい分野が広がってくるように思います。そしてナビゲーションシステムの市場規模が現在の470億ドルから2700億ドルに膨らむだろうとしているようです。

つまり自動車がやがてスマートカーに変貌していくことは確実ですが、今のところ、トヨタなどの一部を除き、多くの自動車メーカーが、その次世代のナビゲーションの機能を開発する鍵をグーグルかアップルに譲ってしまっています。
そのときにスマートカーの主導権を握るのは自動車というハードではなく、OSであり、プラットフォームなのかもしれないのです。techcrunchに、そのことを取り上げ、現在の自動車業界は1985年のIBMと同じ道を辿ろうとしていると警鐘を鳴らす面白いコラムがありました。
自動車業界は1985年のIBMと同じ道を辿ろうとしている | TechCrunch Japan

かつてはPCで王者であったIBMが、OSの主導権をマイクロソフトに取られたために、たんなるハード屋となりさがってしまい、PC市場の主導権ばかりか利益まで、マイクロソフトに独占される結果になったように、自動車もそうなる可能性が高いというのです。

しかし、自動車産業とPCの違いは、PCは基板や部品をアセンブルするだけで完成品になってしまいますが、エンジンやブレーキなどの性能、また走行の安全性や快適性など、さまざまな箇所で、高度なアナログ技術を要することでしょうか。

PCと同じようにはならなくとも、スマートカーという新市場に向けて、グーグルとアップルの競争がはじまっており、その競争優位を生み出すための布石としての動きが今後共起こってくるように思います。


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