ウェアラブルPC、3Dプリンター、自動運転などの技術で夢を見るのはいいのですが、それはいくらなんでも夢をふくらませ過ぎじゃないのかと感じることが多い今日このごろです。とくにGooleはビジネスよりも新しい技術に挑戦するのが大好きですが、それぞれに高いハードルがあって、なかなかそれがうまくいきません。
GoogleGlassみたいに、それって普通に考えれば目の前の人がつけていたら、いかにも気持ち悪いだろうという代物でも、そこから素敵な未来が広がると期待してしまった時点で錯覚が始まります。しかし冷静になった時点で、誰も買う人がおらず、想定通りに撤退するはめになります。

ところでGoogleの自動運転車が、予想された通りに事故を起こしていたみたいで、Gizmodeが記事にしています。なんと50台中4台という高い確率で事故を起こしたといいます。
グーグルの自動運転車、すでに事故を起こしていた : ギズモード・ジャパン

車を運転していると予想外の出来事がしょちゅう起こります。混んだ道路で自動運転ではたしてうまく車線変更ができるのかも疑問に感じます。センサーに安全を確認させていたら、きっといつまで経っても車線変更ができず、高速の入口にも入れないという事態も容易に想像されます。

最近では、自動運転よりは、確実な補助機能のほうが高度な技術で、発展性もあると感じ始めています。複雑性のあるドライビング環境のなかでは、自動運転に求められる機能もそれだけ複雑性が求められますが、補助機能なら目的を絞ることができ、その分多様な状況に適合する技術を生み出せそうだからです。

それより欲しいのはドライブをよりエンジョイさせてくれる「素敵なナビ」です。ナビの機能進化が遅れているように感じるのです。今のナビのレベルだとスマホのカーナビ機能で代替できてしまいそうです。しかしデジカメでポータブルで安価な製品はしだいにスマートフォンで代替されてきたものの、一眼レフはいまでも市場のポジションをキープしています。デジカメで言えば、一眼レフのカメラに相当するナビです。

行き先の評判のいいお店の紹介とか、走っている近くのオススメスポットがでてくるとか、それを音声で情報を案内してくれるぐらいはやって欲しいし、ホンダなどがやっているように、実際に走行している車のデータからよりリアルな到着予想時間を知らせて欲しいところです。走行ルートもその時の気分や好みできめ細かく選べる、あるいはオススメのルートを出してくれるとか、過去の運転実績を学習し、運転者の技術によっては、すれ違うのも大変な狭い林道のようなルートでも推奨したり、初心者の人には避けることを勧めたりというのがあってもいいかもしれません。標識をセンサーが判別して、逆走しそうだとすさまじい警告音がでてくるとかもいいですね。言い出せばきりがないぐらい欲しい機能がありあます。


ドライバーによってどんな機能あり、どんな体験ができれば「素敵なナビ」になるのかは違うかもしれませんが、実現の可能性の低い「自動運転」よりも、それぞれの人にとっての「素敵なナビ」が登場してほしいものです。


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